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シンポジウム:隠岐で「離島の医療」 関係者ら200人、意見交換 /島根

 ◇医師不足、診療科の閉鎖……「専門科越え連携を」

 隠岐の島町で25日、「離島医療確保の取り組みと今後の展望」と題した公開シンポジウムが行われた。隠岐島前病院(西ノ島町)や市民でつくる「離島・隠岐の医療を考える会」関係者らがパネリストとして登壇、医師不足や診療科の閉鎖に悩む地域医療を持続可能とするための取り組みについて、意見を交わした。

 シンポは24日から同町内で開かれている第47回全国自治体病院協議会の中国・四国地方会議の一環。中四国の自治体病院関係者や住民など約200人が参加した。

 パネリストには、市民組織「離島・隠岐の医療を考える会」幹事の門脇誠三県議、隠岐島前病院の白石吉彦院長ら計4人が登壇。白石院長は、限られた診療科の中で医師の専門を越えて診療を行い中核病院として取り組む病院の実践を紹介。遠隔画像診断やヘリコプター搬送など本土の病院との連携、島内の保健・福祉機関との協働がかぎだとした。

 門脇県議は、島の住民の意識が医師不足問題に直面しながら高まってきたことを振り返り、「住民も医師に高望みせず、医療現場の現実を理解して直視したうえで医療を受けていくことが大切」などと話した。

 会場からは「医師不足などで地域から診療科が減っており、住民にも不安がある。住民に理解を求めるにはどう説明していけばいいか」などの質問があった。司会の武田博士・隠岐病院長は「隠岐病院では病院側が地域に足を運んで住民説明会をしている。また、医師の専門を越えて地域の医療ニーズにこたえるようにしている。医師側には専門の枠にこもらず、あらゆる能力を使って診療の幅を広めて行くことが求められている」と説いた。【細川貴代】

毎日新聞 2008年7月26日 地方版

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