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今週の1本
最新ED薬 「ウィークエンド・ピル」って何だ

 バイアグラ、レビトラに続き、“ウィークエンド・ピル”の異名をとるシアリスの、国内解禁に向けての動きが整ってきた。日本でもようやく、世界を席巻する三つのED薬がそろうことになるのである。ところでこのシアリス、ほかの二つと何が違うのかというと……。

「いやあ、すごいよ。我ながら感動しましたね」

 のっけから恐縮だが、30代“ED”男性のセックス体験である。

 使ったことをパートナーに知られたくないとおっしゃるので、Aさんとしておく。

 射精にいたる前に性器が元気をなくしてしまうことがたびたびで、悩んでいたAさん。医師に処方してもらったレビトラ(10ミリグラム錠)を服用してコトに臨んだのだった。
 この勃起障害治療薬の効果は絶大であった。Aさんは完遂し「10年ぶりくらいのうれしい経験だった」と言うのである。

 診察した泌尿器科医によると、半年に6回から9回ほどの性交があり、うち半分近くが、射精にいたる前に元気がなくなってしまっていたのだという。

 だからこそ医師は薬を処方し、Aさんは半信半疑で服用したわけだが、レビトラは期待に違わぬ良薬だったというわけだ。

 ED治療に詳しい東邦大学医学部講師、永尾光一医師が言う。
「日本では軽視されがちですが、勃起障害は重大な病気です。男性不妊症の原因の2割がEDという調査もあります。

 性交がうまくできないことが離婚の原因になったり、社会の中で自信をなくすことにもつながります。日本では保険診療の適用になっていませんが、欧米では保険診療している国もたくさんあります」


◆作用時間は24〜36時間 副作用はほとんど怩ネし


 日本性科学情報センターの調査によると、国内のED患者は300万人(87年)から1130万人(98年)と、4倍近くになっている。

 急増の明確な原因は不明だが、社会的なストレスの増加が背景にあるのではないかと考えられている。なかでも30代、40代は心因性勃起障害、つまり社会生活のストレスがEDを誘発する例が多いという。

 さて、そこで、なぜ「ウィークエンド・ピル」の名でもてはやされるシアリスが登場するのか、である。

 バイアグラが国内で発売されたのは99年、レビトラは04年。冒頭で述べたようにその効果はさまざまなところで証明されているが、難点があった。作用する時間が約5時間と短いのだ。

 これに対して、シアリスは24〜36時間だという。

 紳士淑女にとっては、セックスの前段となる雰囲気作りは重要である。そんなときシアリスなら、時間を気にせず、一緒に食事でも取りながら2人のときを満喫できるというわけだ。1錠で週末いっぱい楽しめるから「ウィークエンド・ピル」というゆえんである。
 永尾医師によると、
「作用時間が長いからといって、バイアグラやレビトラに比べて効果が弱いわけではありません。個人差はありますが、効き目はほぼ同じです」

 蛇足ながら付け加えれば、服用したからといって24時間勃起しっぱなしというわけではない。性的刺激を脳がキャッチしなければ勃起はしないからご心配なく。

 とは言っても厚労省の認可はまだない。通例だと07年にずれこむ可能性が高いが、専門家によると薬の審査は年々スピードアップしており、年内の承認もありうる。

 副作用についても触れておこう。バイアグラもレビトラも、顔が赤くなるなどのほてりや、人によっては頭痛がある場合もある。シアリスも同様だが、医師の診断を受けたうえで手に入れたED薬ならほとんど心配ないだろう。

 ご用の方は、もう少々お待ちください。

本誌・若狭 毅

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