2006年06月01日
FDA(米食品医薬品局)は、2006年4月13日、アルコール依存症治療のための初めての注射液を承認した。これまで、アル中治療薬としては、従来から、毎日飲む錠剤が販売されているが、この注射液は、月一回の注射するだけ。FDAの承認を得たのは、マサチューセッツ州ケンブリッジにある「オルカーメス社」(Alkermes Imc)の製品で、商品名は「ビビトロール」(Vivittol)。ペンシルベニア州フレーザーにある「セファロン社」(Cephalon Inc)も、同様の注射液の販売を計画中だという。「ビビトロール」は、アルコール依存と関連がある脳内の神経伝達物質の働きを遮断して、アルコール欲求を抑える働きがあるという。使用は、個人が単独で使うのではなく、医師などのカウンセリングを受けるか、あるいは、グループで治療を受けることになる。副作用としては、肝臓障害のおそれがある、という。価格は、2006年6月下旬予定の発売時に決まる。