「コンピュータ」から「コンピューター」へ――。マイクロソフト日本法人は25日、同社のソフトウエアや説明書のカタカナ表記で、音を伸ばす場合は単語の末尾も、長音符号の「ー」を付けるようにすると発表した。新製品から順次変える。これまでは末尾の長音記号は省いていた。
利用者から、ふつう使われている表記・発音に合わせるべきだとの要望があり、新聞などで長音表記が原則になっていることも考慮。91年の内閣告示も長音符号の使用を推奨しており、変更を決めた。
長音符号の省略は、理工学系の文章で多用されている。日本工業規格(JIS)も原則は省略。マイクロソフトもこれに従ってきたが、今回の変更で「コンピューターが必需品となった時代の変化に対応した」(加治佐俊一・同社最高技術責任者)という。
実際の変更は、8月に出すインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー8 Beta2」から。発売済みの製品は修正しないため、完全な移行には長期間かかる見通し。