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北朝鮮、金剛山事件を独自調査 処罰も想定か

2008年7月26日11時21分

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 【ソウル=牧野愛博】北朝鮮が、金剛山観光客射殺事件について独自に調査を始めたことが分かった。韓国政府関係者が明らかにした。朝鮮人民軍の内部調査ではなく、政府が実施している模様。当日の状況や銃撃を指示した責任者の有無、命令体系などを調べ、責任者の処罰も想定しているとみられる。北朝鮮による意図的な挑発行為ではない可能性が強まった。

 北朝鮮は12日、観光客の死亡を遺憾とする当局者談話を国外向けに発表しただけ。韓国政府も「北韓(北朝鮮)は事態の深刻性を十分認識している」(関係者)と判断。金剛山と並ぶ南北協力事業の開城観光を継続するなど、事態を拡大させない方針だ。

 北朝鮮は韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権を厳しく批判する一方、民間協力は維持してきた。なかでも金剛山観光事業は、今年だけですでに1073万ドル(約11億5千万円)の収益を北朝鮮にもたらしており、事件による中断が痛手になっているという見方もある。

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