韓国・釜山の「釜山韓日文化交流協会」によるホームステイで25日、韓国の大学生ら10人が唐津市に到着した。同市では、竹島問題で両国の小学生の相互訪問が一部中止になったばかりだが、引率した同協会の呉世雄(オセウン)さん(37)は「竹島は政治家の宿題。民間レベルの交流には関係ない」と友好関係を強調した。
受け入れた同市相知町の「国際交流相知ホストファミリーの会」は、7年前から韓国の少年少女合唱団を対象にホームステイを実施。一方、同協会は1987年の発足後、民間人を日本各地に派遣して交流を深めており、今回は3泊4日の予定で訪れた。
一行は、豊臣秀吉による朝鮮“侵略”をテーマにした同市鎮西町の県立名護屋城博物館などを見学。李(リ)ナレさん(21)は「竹島は若い世代はあまり意識しない。日本が好きだから来た」と笑顔を見せ、同会の天野富雄さん(54)も「こういう情勢だからこそ交流が必要。何でも大いに語り合いたい」と話した。
=2008/07/26付 西日本新聞朝刊=