山本高広（ものまね芸人）

●５０以上の多彩なレパートリー

　織田裕二（４０）の目薬ＣＭのものまねなどで大ブレーク中の山本高広（３３）に、まだ面識のない織田ご本人から「あれで食えるのか、一過性ですぐにいなくなっちゃうんじゃないか」と目薬ならぬ“水”を差すコメントが“キターッ！”。

　オリンピックの季節にドラマ出演する織田自身「あの夏は織田にやられたと言わせたい」とオリンピックへの対抗意識を燃やし、ドラマの宣伝も兼ねて参加した片瀬海岸の海開きの会見で“ぼくは笑えない”と山本の“一発芸”に水を差した。

　ところがこれをチャンスとばかりに後日、同じ海岸へ乗り込んだ山本は、織田の新ドラマのポスターそっくりにマネるため海に飛び込み決めポーズ。「あの冬は山本にやられたと言わせたい」と冬に発売予定のものまねＤＶＤまでチャッカリ宣伝しちゃうほどノリノリなのだ。

　もっとも織田に限らず山本の“一発屋”説を危惧する声もチラホラ。ヤフーが織田発言を受けて「山本高広の人気はどれぐらい続きそうか」とアンケート調査を実施したところ、「２、３カ月」（２５％）、「半年」（３４％）、合わせて６割もの回答者が半年以内と答え、１年以内まで含めると８割が短命説を支持。

　ただし「織田以外のネタがあればもつ」とみている人も多く、まだ９％とはいえ、実際にほかのレパートリーも知っている人たちからは「ずっと続く」との声も多く上がっている。

　北九州の県立高校を卒業後、俳優めざして上京し小さな劇団に入るが挫折。得意な料理の資格を生かし、ホテルの厨房で働いていたこともある。

　高校時代からものまねが得意で、身近な教師のマネをして周囲を笑わせていた。片思いの女生徒から「織田裕二に似ている」と言われた何げないひと言が、後に織田マネを始めるきっかけとなった。売れないころから、お笑い番組のアシスタントやショーパブにも積極的に顔を出し、名前は知らなくてもあの織田マネの芸人といえば誰もが思い浮かぶ認知度を広げてきた。

「９７年から織田がメーンキャスターを務めている『世界陸上』（ＴＢＳ）をすべて録画し何百回も見直すなど努力家です。あのハイテンションな盛り上がりぶりをマネれば、本人以外の誰もが笑っちゃいますよね。織田の代表作『踊る大捜査線』シリーズでは共演者の柳葉敏郎、いかりや長介、北村総一朗のマネも同時ライブで演じ切れるし、ケイン・コスギから今が旬のＤＡＩＧＯ（竹下元首相の孫）まで、織田以外のレパートリーも多彩です。織田以外のものまねがまだ人の目に触れていないだけに、むしろ知名度を上げてからの活躍が楽しみな大穴の注目株でしょう」（芸能記者）

　発売予定のＤＶＤには５０人のものまねが収録されるという。“食える”芸人になれる日は近い。

【2008年7月23日掲載】