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[カンタス]乗客「マスク装着に必死」 機体穴にショック

 【マニラ矢野純一】25日、飛行中のカンタス航空ボーイング747の機体に大きな穴が開き、マニラ国際空港に緊急着陸した事故は、穴から機内の空気が抜け、一歩間違えば墜落などの大惨事につながるところだった。「ドンという大きな音がした後、酸素マスクが下りてきた」。乗客は事故当時の状況を生々しく振り返った。

 乗客はマニラへの緊急着陸後、市内のホテルに移動した。医学生のリンダ・ペニークックさんは毎日新聞の取材に、「穴の開いたすぐ近くの席に座っていた。ドンという音の後、空気が流れる音がした。下りてきた酸素マスクを付けるのに必死で、怖いと感じる余裕もなかったが、飛行機が着陸後、床に縦20センチ、横60センチくらいの割れ目ができ、外の光が見えて急に怖くなった」と話した。

 85年の日本航空123便事故では、ボーイング社の修理ミスから後部の圧力隔壁が破断して空気が噴き出し、機体を破壊して墜落につながった。

 今回も破損の部位によっては、機体の空中分解や、壊れた機体の破片がエンジンに吸い込まれて火災を起こすなど、危険な状態に陥る可能性があった。

 客室内では、携帯用の酸素マスクをつけた乗員が手分けして乗客一人一人に声をかけてくれたため、悲鳴を上げたりパニックに陥る乗客はいなかったという。会社員のニール・ウォルシュさんは「機内では恐怖を感じなかったが、緊急着陸後、ホテルでテレビのニュースを見て機体の損傷を知り、本当に恐ろしくなった」と、興奮した様子で話した。

 ▽加藤寛一郎・東大名誉教授(飛行力学)の話 亀裂が放射状に広がっていないなど、爆発物による破裂ではなく、むしろ整備不良による可能性が高い。通常なら機体の格子状フレーム枠が破裂の広がりを食い止めるが、それが機能していない。フレームと外板を固定するびょうの穴の点検が甘く、多数の小さな亀裂が一気に面的に広がったのではないか。こうした破裂は機体の場所によっては、85年の日航機墜落事故のような大惨事を招く恐れもあり、絶対にあってはならない。


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