駒ケ根市など4市町村でつくる伊南行政組合(杉本幸治組合長)と上伊那医師会(神山公秀会長)はこのほど、駒ケ根市の昭和伊南総合病院の一部の夜間1次救急診療を、地元開業医が肩代わりする協定を結んだ。同病院は医師不足状態が続いており、地元開業医が救急診療を肩代わりすることで勤務医の負担を軽減する試みだ。
肩代わりするのは週3回ほど午後7~10時まで、伊南地区の開業医22人が交代で非常勤医師として救急外来の診療にあたる。協定書では7月から今年度末まで。
同病院の医師不足は深刻化している。06年4月に36人いた医師が08年4月に23人まで減った。産婦人科、整形外科、形成外科、耳鼻科には常勤医師がおらず、信大医学部などからの派遣でしのいでいる。救急外来の当直勤務も過重となっているという。
上伊那医師会は昨年7月から伊那市の伊那中央病院の夜間1次救急で同様の協定を結んでいる。【仲村隆】
毎日新聞 2008年7月26日 地方版