2001年5月に「食品リサイクル法(食品循環資源の再利用等の促進に関する法律)」が施行され、コンビニエンスストアを含む食品関連事業者に「2007年3月末までに食品の流通過程で発生する食品残さの20%を発生抑制または再生利用すること」が義務づけられました
セブン-イレブンでは、この法律が施行される以前から店舗で発生する販売期限※1切れ商品や製造工場で発生する食品残さの有効利用を検討。2003年3月から、東京23区内で『エコ物流※2』を利用して販売期限切れ商品をリサイクル(堆肥化)しています。
これは、店舗で発生した販売期限切れ商品を容器のまま保管しておき、それを廃棄物業者が回収、処理場で容器と食品残さを分別するところから堆肥化までを一貫して行うものです。
このシステムを利用するかどうかは、加盟店オーナーさまの判断にゆだねていますが、「期限切れ商品を“ごみ”ではなく“資源”として再利用することで環境負荷を減らす」という主旨に数多くのオーナーさまから賛同いただき、現在は東京23区以外にも実施エリアが拡大。2006年2月28日現在、1,387店舗で食品廃棄物のリサイクル(堆肥化など)を実施しています。
2006年度も引き続き、実施地区を拡大していく予定です。
- ※1 「販売期限」
- セブン-イレブンでは、消費期限・賞味期限を過ぎた商品を販売することのないように「販売期限」を設けて、商品の鮮度を管理しています。「販売期限」に関する詳細はこちらのページでも紹介しています。
- ※2 『エコ物流』
- 本部が指定した各市町村の廃棄物処理業者が、地域内の店舗を巡回して廃棄物を一括回収・処理するシステム。『エコ物流』に関する詳細はこちらのページでも紹介しています。
販売期限切れ商品の分別処理
分別された生ごみを45〜90日かけて堆肥化
堆肥化された状態
トピックス
食品残さの「飼料化」を推進します
セブン-イレブンは、(株)アグリガイアシステムと協働して、東京23区内の店舗から出る販売期限切れ商品を同社の循環型飼料化センター(千葉県佐倉市)にて、飼料化リサイクルを開始します。
(株)アグリガイアシステムでは、2003年より堆肥化施設を運営しており、これまでの経験や九州地区での飼料化のノウハウを共有して、飼料化センターを竣工しました。販売期限が切れて店舗から排出される商品は個包装のため、手分別で対処する仕組みを構築しました。これによって、原料の内容により「低脂肪低タンパク原材料」と「高脂肪高タンパク原材料」を分けて製造することが可能となり、より付加価値の高い飼料を製造することができます。また、製造したリサイクル飼料は既に公定飼料として登録しており、本格稼動後は、配合飼料メーカーや近隣の畜産業者の方々へ供給する予定です。
循環型飼料化センター
手選別ライン