大分県の教員採用汚職事件を受け、県教育委員会は、合否判定の際に、第三者機関である、県人事委員会の委員を交えて、チェック機能を高め、更なる透明性の確保を図ることになりました。この問題は、大分県の教員採用試験で、教育委員会の幹部が、採用の見返りに、多額の金品を受け取り、受験者の得点を改ざんするなどしていたものです。これを受け、文部科学省では、全国の教育委員会に対し、教員採用の実態調査を実施、25日が、アンケートの回答期限となっていました。県教育委員会によりますと、これまで採用試験に関わった幹部職員から、聞き取りを行った結果、県内では、採用に関する不正な行為は、確認されなかったということです。しかし、教育への信頼を揺るがす今回の事態に、県教育委員会では、採用試験や判定方法を見直すことになりました。それによりますと、合否判定のために、成績一覧表を作成する際、新たに、県人事委員会のメンバーを加えて、チェック機能を高めたり、答案用紙の保存期間を、1年から3年に延長することなど、改善策が挙げられています。(県教育委員会・渡辺義人教育長)「今回の他県における不正事件の発生が、教育に対する信頼を根底から揺るがすことであるので、職員の法令順守意識の徹底、それからシステム改革を引き続き進めていくことが大事」このほか、試験問題と正解例、更には、選考基準を公表することなども検討し、さらなる透明性の確保に、努めたいとしています。
行政の「無駄ゼロ」に取り組もうと、政府が設置した有識者懇談会のメンバーに、東国原知事が起用されました。この有識者会議は、各省庁の無駄遣いに批判が高まる中、福田総理の指示で、町村官房長官のもとに設置されたものです。会議のメンバーは10人で、座長には、キッコーマンの茂木友三郎会長が就任、東国原知事もメンバーに起用されました。(町村官房長官)「国の支出の総点検にふさわしい方ということで、お願いした。宮崎の知事さんも、そういう観点で熱心に取り組んでいると聞いて、お願いした。」東国原知事の起用は、知事の人気にあやかって、国民目線をアピールする狙いもあるものとみられます。(東国原知事)「われわれがチェック機能、監査委員みたいなもので責任重大。中途半端だったら、何をやっているのかという事になる。徹底して腰を据えてやらなきゃならない。」行政の無駄遣いに、国民の厳しい視線が集まる中、8月にも初会合が開かれる予定です。
高速道路の建設促進を図ろうと、県期成同盟会の総会が宮崎市で開かれ、道路整備財源の確保を、強く求めていくことなどが決議されました。宮崎市内のホテルで開かれた総会では、会長を務める、坂口博美県議会議長があいさつしたあと、今年度の事業計画など、5つの議案が審議されました。高速道路の建設を巡っては、道路特定財源が、来年度から、一般財源化されることが閣議決定されていて、不透明さが増しています。総会では、「道路整備の財源を十分に確保すること」や、「高速道路供用率の格差を解消すること」などを、満場一致で決議しました。期成同盟会では、9月2日に代表3人が上京し、決議内容について、国や関係機関などに、要望することにしています。
39年ぶりの甲子園出場に沸く、宮崎商業高校野球部、25日は、全校生徒が参加して、盛大に壮行会が開かれました。誇らしげな宮商ナイン。全校生徒に拍手で迎えられました。壮行会では、久保良一校長が、「一投一打に全力を注いで、頑張ってください」とナインを激励しました。これに対し、池田主将が、甲子園での勝利を誓いました。(池田幸平主将)「一戦一戦を大切に戦っていって、宮商旋風を巻き起こしたい。宮崎初となる、深紅の大優勝旗を宮崎に持ち帰って、またここに戻ってきたいので、応援よろしくお願いします」39年ぶりの甲子園出場に、応援ムードも盛り上がり、学校には、励ましの電話や、ナインへの差し入れが相次いでいます。25日は、スーパーなどを経営する卒業生3人から、牛肉30キロと地鶏15キロ、それに、しいたけやバナナが、ナインに贈られました。(浜田登監督)「甲子園の校歌をみんなで涙を流して歌いたい」温かい励ましを胸に、意気込む宮商野球部。初戦は、大会2日目の第2試合!相手は、熊本の城北高校です。
宮崎市の県総合博物館では、25日、子どもたちを対象にした、昆虫の標本づくりがありました。標本づくりは、県総合博物館が、夏休みに合わせて毎年行っているもので、親子連れなど約40人が参加しました。夏休み中に捕まえたカブトムシや蝶を、博物館に持ち寄った子どもたち。まずは、職員から、針の刺し方や羽の広げ方など、昆虫をきれいに見せるコツを学び、早速、標本づくりに挑戦です。細かい作業で、はじめは、なかなかうまくいきませんが、子どもたちは、親に手伝ってもらいながら、昆虫標本を完成させていました。(子どもたちは)「上手に出来ました」「家でいっぱい作りたいと思います。」博物館では、26日と27日、植物と化石の標本づくりも予定していて、夏休みの自由研究として役立ちそうです。
宮崎地検は、労働安全衛生法違反などの疑いで、書類送検された、日雇い派遣大手、グッドウィルの従業員らを、25日、起訴猶予処分としました。これは、去年12月、グッドウィルが派遣した男性労働者が、指の骨を折る大けがを負った際、グッドウィルが、労働基準監督署に報告しなかったもので、当時の都城支店の男性支店長と、男性従業員らが、書類送検されていました。宮崎地検では、男性に慰謝料が支払われていることや、けがの程度が、労災としては比較的軽いことから、従業員2人と、法人としてのグッドウィルを、起訴猶予処分としました。
小林市須木地区にある「すきむらんど」に、高校生たちの手づくりレストランが、オープンしました。料理を作ったのは、小林西高校調理科の3年生たちで、地元で採れた食材を使って、カレーライスやカボチャのスープなど、100食分を用意しました。接客や、学校の外での調理は初めてという生徒たちですが、自慢の手料理は、評判も上々でした。(行楽客は)「プロ並みの味付けで美味しいです」地域の活性化にも一役買う、高校生レストラン、「すきむらんど」で、26日も営業しています。
河川愛護月間に合わせて、県南の3つの河川で、一斉清掃が行われました。このうち、日南市の酒谷川では、行政や企業の参加者80人が、堤防と河川敷を歩きながら、空き缶やタバコの吸い殻などを、拾い集めました。そして、約1時間半で、2トントラック1台分のゴミが集められ、中には、自転車やテレビの不法投棄も見つかっていました。県では、今後も清掃活動を続け、住民に、ごみ減量を呼びかけることにしています。