岡山放送局

2008年7月25日 20時48分更新

教員採用試験調査チーム会議


大分県で教員採用試験をめぐって口利きの見返りにわいろをもらったなどとして教育委員会の幹部などが逮捕された事件を受けて、岡山県の教育委員会は過去の採用試験で不正がなかったか調べるチームを立ち上げました。

岡山県が立ち上げた教員採用試験の調査チームのメンバーには県教育委員会の岡野健一教育次長をはじめ、採用試験に携わった経験のない職員、合わせて7人が選ばれました。

25日行われた初めての会合では、岡野教育次長が「岡山県では不正は確認されていないが社会全般から不信の目で見られている。疑いをもたれないようしっかり調査したい」とあいさつしました。

このあと今後の調査の方法について話し合い、去年、およそ2500人が受けた採用試験の答案用紙や面接の記録をすべて点検し直し、点数の改ざんがないか調べることや、過去5年間に教員の人事に関わった職員に金品の受け取りがなかったか聞き取り調査を行うことを決めました。

県では採用試験の合否について受験者本人に通知が届く前に、教育委員会の幹部らが県議会議員などに伝えていたことがすでに明らかになっています。

岡野教育次長は「不正を行う団体は自ら崩れていくことを念頭に、調査を進めていく。来月下旬までに結果をまとめ、公表したい」と話しています。