【北京25日共同】8月17日に行われる北京五輪の女子マラソンで、日本人の応援団が集合する場所について、中国公安当局がほかの場所の約3倍の警察官を配置する異例の態勢で警備を計画していることが25日、分かった。
2005年には北京を含む中国各地で大規模な反日デモが起きた経緯もあり、公安当局は、五輪で中国人のナショナリズムが高揚し、日本人とトラブルになるなどの不測の事態を警戒。日中の友好ムードに水を差す結果にならないよう、万全を期す構えだ。
中国政府関係者によると、公安当局は、女子マラソンの応援のため、スタートから約35キロの地下鉄「知春路」駅付近に、在留日本人や留学生が1000人程度集まると予測。制服、私服警察官を通常のマラソン警備の3倍配置するという。
反日デモは、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに反対する署名運動などをきっかけに05年4月以降、各地で発生し、北京では日本大使館への投石もあった。