米国は、1990年代初頭から、北朝鮮の核開発施設の把握と核弾頭保有数の保守的評価をしていた。しかし、それは、米国にとっての安全保障上の保守的評価であり、現実の物でない。実際に保有したのは核実験を実施した直前の2005年以降。
マスコミは、特に、週刊誌や月刊誌は、話を面白く、あるいは、ショッキングな内容にするため、様々な手口を利用。四半世紀前、米国から、「大学生でも原爆が出来る」なるショッキングなニュースが発せられた。実際には、記者の質問に専門家が、「出来るかもしれないし、出来ないかもしれない」と答えたところ、後者を削除し、「出来る」とまとめたため。北朝鮮には、曲がりなりにも、原子炉を設計できるだけの核技術が存在するにもかかわらず、核実験に失敗。そのことから、国家が関与しても失敗することも有り、いわんや、いくら優秀な大学生でも、適正な設計など、できるはずがない。それらしきまがい物のポンチ絵程度しか描けまい。ある程度の核知識を有するテロ集団とて同様。