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映画:「コドモのコドモ」ロケin能代 撮影、快調! 経済・観光効果に期待 /秋田

 

◇「明るい話題」で活力

能代市の廃校などを舞台に、映画「コドモのコドモ」のロケが進んでいる。市民は「沈滞する地域経済や観光振興面で起爆剤となってくれれば」と期待。05年の発足以来、映画撮影を初めて受け入れる市民団体「能代フイルムコミッション」(FC)も全面的に支援する。「緑豊かな風情や、廃校は撮影に打ってつけ」と製作スタッフの評判も上々で、来年末の公開を目指し、撮影は快調だ。【田村彦志】

原作は、さそうあきらの同名漫画で、小学5年生の出産というショッキングな事件が題材。命の重さ、小学生の友情と団結を描いた寓話(ぐうわ)的ファンタジーとなるという。350人以上のオーデションで選ばれた主役の「春菜」にふんする小学5年生の甘利はるなさん、春菜の担任「八木先生」役の麻生久美子さん、大勢の市民エキストラらが、8月25日にクランクインした撮影に臨んでいる。

全120シーンのうち今月中に春から秋を想定した74シーンを撮り終え、ヤマ場となる冬の出産を含む残りのシーンは08年1〜2月に予定。能代FCは撮影を支えるため、各シーンの撮影地紹介や、俳優への能代弁の方言指導、600人を超えるエキストラの手配などを受け持つ。

女教師役のエキストラの一人、三種町大口の主婦、荒谷由紀さん(33)は「いい映画だと聞いて応募した。一生の思い出になる」。通行人のエキストラの男性も「緊張することもなく、リラックスムードでやれる」と楽しそうだ。市民の間からは「映画ロケという明るい話題に元気づけられる」「『能代』のよさを全国にアピールできる作品になってくれれば」と期待の声が上がっている。

市内のホテルに宿泊する撮影スタッフは常時40人以上といわれ、撮影に用いるクレーン車などの機材は同市のリース会社から調達しており、経済効果も大きい。大友英治・能代FC幹事長は「小学生の出産が描かれるとはいえ、それは漫画の世界。緑に恵まれた能代の風景も撮影されると聞いており、観光振興面からも支援していきたい」。萩生田宏治監督は「廃校を含む撮影環境も申し分なく、われわれを温かく迎え入れてくれた市民に感謝している」と語る。



[毎日新聞 2007年9月14日]




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