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伊那毎日新聞、31日付で休刊に

2008年07月25日

 上伊那の日刊地域紙「伊那毎日新聞」が31日付を最後に休刊する。発行する伊那毎日新聞社(伊那市、向山孝一社長)の経営悪化から、親会社が24日に開いた取締役会で同新聞社の解散を決めた。25日付で社告を、31日付で「ごあいさつ」をそれぞれ載せる。
 1955年2月に創刊し、「いなまい」の愛称で親しまれてきた。現在はタブロイド判12ページで、月曜以外の週6日発行。伊那市と駒ケ根市に取材拠点を置き、辰野町から高森町までの読者に1万部弱を届けている。資本金8千万円で、東証1部上場の電子部品企業KOA(向山社長)が80%を出資している。
 24日の同新聞社の会見によると、06年度までの3年間は黒字だったが、07年度は数百万円の赤字。黒字に戻すことは難しいという。
 佐野幹夫常務は「部数は微増だが、広告収入が漸減している。日本と伊那の経済状況を考え、早めに処置をした」と語った。読者には、「長い間お世話になりながら、申し訳ないと言うしかありません。赤字を背負いながら新聞発行を続けることはあり得ないし、株主に失礼」との気持ちだという。
 14人の従業員には新たな雇用先を紹介する。新聞発行以外の書籍発行などの事業は、他の法人に移行する方針という。その上で9月30日に臨時株主総会で解散が議決される見通しだ。

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