2008年7月25日 12時30分更新
地方の医師不足対策として道や北海道医師会などは、来月から利尻島の国保中央病院に、江別市の民間病院で働く内科医を派遣することを決めました。
道と北海道医師会、それに北海道病院協会は、道内各地で医師不足が進み、休診する医療機関も出ていることから、今年度から緊急対策として、都市部の民間病院から各地の医療機関に医師を派遣する事業を行っています。
この事業の一環として、これまでに札幌市や江別市の民間病院から留萌市立病院、栗山赤十字病院、岩内協会病院、それに市立美唄病院の4か所に内科医や外科医などが派遣されました。
そしてこのほど、医師が3人しかおらず、休暇の取得もままならない状況になっていた利尻島国保中央病院に、来月から新たに江別市の内科医を派遣することが決まりました。
しかし、地方の医療現場は依然として厳しい状況であることから、道はこの制度と合わせて、道職員として採用した医師を積極的に地方の医療機関に派遣したり、東京や大阪などに職員を派遣して道内で働く医師を募集するなどして、引き続き、医師不足対策に力を入れていくことにしています。