大相撲の時津風部屋で序ノ口力士が死亡した傷害致死事件で、日本相撲協会の北の湖理事長が25日、同協会を所管する文部科学省を訪れ、渡海紀三朗文科相に再発防止策などをまとめた報告書を提出した。
報告書では、「力士に対する暴力の根絶」を宣言。協会として、けいこ場から竹刀や木の棒を撤去することと、同省から求められていた外部役員について、監事だけではなく「理事についても外部有識者を登用する」と、明記した。
渡海文科相は、外部登用の理事についても9月末までに選任するよう要請、北の湖理事長も了解した。同協会は、外部監事の登用については20日の理事会で決定したが、外部理事の起用は当面見送る方針だった。報告書について、渡海文科相は「きちんと実施されるか引き続き指導していきたい」と話した。一方、北の湖理事長は、「(同様の)事件が二度と起きないよう、努めていきたい」と、再発防止への決意を表明した。
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