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独島:ロシアの古地図、韓国領と明示

 ロシアは自国海軍が独島(日本名竹島)を初めて発見した1854年から日露戦争の始まった1904年まで独島を韓国の付属島嶼(とうしょ)として認めていたことが当時の地図から23日までに明らかになった。

 在ロ韓国大使館の武官を務めた崔明福(チェ・ミョンボク)海軍中領(中佐)がサンクトペテルブルクにあるロシア海軍文書保管所と海軍中央図書館などで収集した資料を分析したところ、1854年から1901年までにロシア海軍が発行した『朝鮮東海岸地図』には独島が「オリブチャ・ミネライ岩礁」と表記されていることが分かった。崔中領は「これははっきりと独島が韓国の領土であることを認めたものだ」と指摘した。

 「オリブチャ」は独島を発見したロシア艦船の名前で西島を指し、「ミネライ」はオリブチャ艦が所属していた黒海艦隊の艦船名で現在の東島を指す。

 ロシアは日露戦争に敗れた後も独島を日本式表記の「竹島」ではなく、1849年に独島を発見したフランスの捕鯨船の名前から「リアンクール岩礁」と呼び、やはり朝鮮の付属領土として表示した。

 一方、ロシア極東地方で発行される新聞「ウラジオストク」は22日付紙面で、「独島は小さくても明らかに韓国の領土だ」と紹介した。同紙は「日本政府の歴史否定は集団的な抵抗に直面することになるだろう」と報じた。

1857年にロシア海軍が作成した地図を日本が1876年に再発行した『朝鮮東海岸図』。独島を朝鮮の付属領土として表示しており、ロシアは同様の地図を1901年まで発行した。

モスクワ=権景福(クォン・ギョンボク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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