医療訴訟の適正で迅速な審理を目指し、法曹と医療従事者の相互理解を深めるため、医療訴訟連絡協議会の初の作業部会が二十四日、広島地裁であり、県内の五病院で「医療訴訟ガイダンス」を開くことを決めた。
県立広島病院や広島市民病院など五病院の担当者と民事訴訟を担当する裁判官、書記官ら十九人が出席。各病院を裁判官が訪問し、医療訴訟の流れや実情を説明するガイダンスの実施に合意した。九〜十二月に実施する予定。
病院側からは、例えば過失についてどんな点に裁判官が着目し判断するのか▽鑑定や証拠をどう取り扱って認定するのか―など、ガイダンスの内容について要望があった。
次回の作業部会は来年一月にあり、引き続き連携強化に向けた具体策を検討するという。(野田華奈子)
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