橋下知事「百％出来レース」　似顔絵入り岩おこし

　大阪府の橋下徹知事は２５日、同府池田市の第三セクターが似顔絵入り岩おこしを発売することを“黙認”する考えを示した。発案した同市の倉田薫市長から事前に相談があったことを明らかにし、「認めたわけではないが、盛り上がるならいいだろうと。百％出来レース」と語った。

　橋下知事によると、約１カ月前に倉田市長から電話があり、販売の相談があった。「府としては法的措置も辞さないという対応をせざるを得ない」と説明したが、倉田市長も「その方が盛り上がる」と話し、販売に踏み切る意向を示したという。

　橋下知事は「府や後援会が承諾したり、品質保証したりしたわけではない」と強調しつつ、「基本的に僕に肖像権はない。これだけメディアに取り上げられたら、市長としてはしてやったり。やり手ですわ」と語った。一方、倉田市長は「販売について黙認いただけるとのこと。これで大阪の活性化にはずみがつく」とのコメントを出した。

　橋下知事は２４日、「肖像権、パブリシティー権の侵害の可能性もあり、法的措置も含めて対応を検討する」との見解を示していた。