「ぶぜん」や「げきを飛ばす」の意味を取り違えたり、慣用句も「足元をすくわれる」と間違えたりする人が7割に上ることが24日、文化庁の2007年度国語に関する世論調査で分かった。調査では、敬語などの言葉遣いを中心に「今の国語は乱れていると思う」と答えた人が約8割を占めた。
調査は今年3月、16歳以上の約3400人を対象に全国で実施し、約2000人が回答した。
言葉の意味を尋ねた設問で「ぶぜん」を「腹を立てている様子」と誤ったのは70・8%で、正答の「失望してぼんやりとしている様子」は17・1%だった。
「げきを飛ばす」も72・9%が「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」と間違え、正答の「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」とした人は19・3%だった。
慣用句の使い方では「卑劣なやり方で失敗させられること」を、「足元をすくわれる」とし不正解だったのは74・1%。「足をすくわれる」の正答は16・7%だった。