2008年07月25日(金)
患者数、ピークの半数以下 07年度 上野原市立病院
上野原市立病院(両角敦郎院長)の2007年度の入院と外来患者数は約8万9000人で、過去10年で最多だった02年度の半数以下に落ち込んだ。常勤医の減少により外来の診療日数や、入院患者の受け入れが減ったことが主な要因。経営状態も旧上野原町立時代の03年度から5年連続で単年度赤字となる見込みだ。
同病院によると、昨年度の患者数は8万8564人で、前年度に比べ2万291人減少。ピークの02年度(18万2624人)からは52%減り、同年度から5年連続で前年度実績を下回っている。一方、経営状況は06年度の総収入が約16億8800万円だったのに対し、総支出は約18億四4600万円で、純損失は約1億5800万円。07年度も患者数減少が影響して純損失は拡大、約3億6000万円に達する見込み。同病院は、04年度当初に17人いた常勤医が、山梨大医学部などからの医師派遣が縮小したこともあり06年度から一けた台に減少。昨年度当初は内科2、脳神経外科1の3人だった。ただ、今年10月から指定管理者制度の導入が決まり、導入に先駆けて4月に内科の常勤医を新たに4人採用し、計7人体制となった。同月の患者数は7459人で、前年同月に比べ796人増加している。同病院の和田正樹事務長は「指定管理者の導入が決まり、医師確保も進んでいるので今後は患者数増加が見込める。指定管理者の計画に基づき、病院再生に努めたい」と話している。
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