チベットで聖なるものを指す言葉、リンポチェ。
まあ、有名なとこで、カイラス山はカンリンポチェと呼ばれてますな。

で、これは特定の人間にも適用されてまして、
聖なる人、つまりかなり限られた高僧は、生きながらにしてリンポチェであるわけです。
そんな人には滅多にお目にかかれませんが。神様ですから。
まあ、ダライラマがローマ法王なら、リンポチェは枢機卿といったとこです。
全然違うけど立場的に言ったら。



夜。
宿の廊下で一人の僧とすれ違った。
彼は渋い声で「タシデレ」と言った。

タシデレ？
チベット語じゃん。
よってチベット人大好きなオレはすかさず聞いた。
「是不是西蔵人？」
「対対。」
おおっ！久しぶりのチベット人！！
彼にチベットに行ってきたことを伝えると、嬉しそうに、
「清来我的房。」

ということで、遊びに行ってみると、
このお方、何とリンポチェでございました。
ダライラマと説法してる写真や、彼の周りに人が群がり拝んでる写真を見せてもらった。
本物のリンポチェだった。
何でも、インドのダライラマに会いに行く途中らしい。

突然過ぎてびびったが、
何より写真でしか見たこと無い偉そうな物いっぱい見せてもらえて、
すごく感動した。
すごく。



間違いないことが一つ。

偉大な人は謙虚だ。
優しく、笑顔が素敵で、でも計り知れない迫力がある。
俺の目指すものは『偉大な人』ではないけれど、
方向としては限りなく近づきたいと思った。
そちら側の強さへ。

リンポチェさん、若く見えるね。
タシデレってどういう意味ですか？(2006年05月25日 15時50分57秒)

チベット語のこんにちは。
これをネパールで聞くとドキッとするわけです。(2006年05月25日 20時47分00秒)