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挑発?シャレ? 池田市長案の菓子に宿敵橋下知事似顔絵

2008年7月24日

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写真橋下徹知事の似顔絵入り岩おこし

 大阪府の橋下徹知事と予算をめぐって激しいバトルを繰り広げた池田市の倉田薫市長の発案で、知事の似顔絵入り岩おこしが26日から発売される。市側は「大阪らしいシャレ」と大乗り気だが、一方の橋下知事は「肖像権、パブリシティー権の侵害の可能性もある」として法的措置も辞さない構えだ。

 その名も「大阪維新なにわのまち お・こ・し」。米や水アメなどを使った菓子で8枚入り630円(税込み)。池田市の第三セクターが販売する。包装紙には知事の名をもじって、「泣いとおる」「睨(にら)んどおる」「笑っとおる」の3種類の似顔絵を描いた。初回生産は5千個で、大阪(伊丹)空港や池田市内の12カ所に並べる。

 橋下知事は24日、「商業利用は一切認めていない。相談はあったが承諾していない。商品を確認した上で法的措置も含め具体的な対応を検討する」と反発。担当課を通じてイラスト使用中止を申し入れた。

 一方の池田市側は「公人には肖像権はないとされているし、もうけもあまりない。見切り発車かもしれないが予定通り販売する」と強行突破の構えだ。倉田市長も「大阪維新を提唱する知事のまちおこしを応援したい」と話す。

 橋下知事は市町村長との意見交換会で涙を流すなど、多彩な表情でも話題を集めてきただけに、まんじゅうやビスケット、携帯ストラップなど、橋下グッズの発売を持ちかける問い合わせが府や知事の肖像権を管理する後援会に相次いでいるという。後援会は「品質保証ができないし、使用基準も設けていないのが問題」と見過ごせない理由を説明。府秘書室もホームページで「知事の氏名、写真、映像等の商業目的での利用は原則できません」と記している。

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