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07/24-12:43--子ども恐竜全身の化石 ゴビ砂漠で発見 林原など調査隊

 林原(岡山市下石井1丁目)は23日、モンゴル・ゴビ砂漠の地質学調査で発見した恐竜の子どもとみられる全身骨格化石を報道陣に公開した。子どもの恐竜化石のうち、ほぼ完全な状態で発掘されたのは世界初という。  発掘された化石は、約7千万年前に中央アジアで生息していたとされるティラノサウルス科の恐竜「タルボサウルス」の子ども。年齢5歳前後、性別は不明。全長2メートル、高さ1メートル強と推定される。大人恐竜(全長12メートル)と比べスマートな体格という。  06年8月8日、ゴビ砂漠のブギンツァフ付近を調査していた同社と現地の研究者ら6人が発見。首としっぽの先はなかったが、全身の80%の骨格が良好な状態で埋まっていた。  同国の許可を得て日本に持ち帰り、林原生物化学研究所古生物学研究センター(同)で骨に付いた岩砂の除去作業などを延べ1千時間かけて実施。現在は破損部分の修復作業を行っている。  子どもの恐竜化石の発見自体も珍しく、今後はCT(コンピューター断層撮影)装置を活用した頭の内部構造の研究などを進める考え。  同センターの渡部真人調査員は「全身化石の発見で、同恐竜の身体発達状況や生活様式を推定する大きな証拠になる」と話している。  この化石は、同社が計画中の「ザ・ハヤシバラシティ」内に開設する林原自然科学博物館で展示する予定だが、具体的な時期は明らかになっていない。

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