『逆境』何のその? 「土用の丑」うなぎ専門店大忙し
やっぱり人気は不変?産地偽装問題でこのところ『逆境』にあるウナギだが、土用の丑(うし)の24日、この日ばかりはうなぎ専門店などでは朝から大忙しとなった。
名古屋市中区大須の専門店「大松」では、いつもの倍のウナギを仕入れて午前7時から仕込み。店主の角谷國男さん(64)は「最近は季節に関係なくコンスタントに出る。それでも土用の丑は特別だね」と額に汗をかきながら話す。
同店は6年前のオープン時から三河一色産ウナギを使用。偽装騒ぎで一時、産地を確認する客もいたが、それより深刻なのは6年前の倍以上になった仕入れ値の高騰。「正直、苦しいよ」と本音を漏らす。
絶妙な焼き加減、秘伝のたれ。キャリア40年以上の職人業に東京や大阪から駆け付ける客もいる。「とにかくお客さんに喜んでもらいたい。ただそれだけだよ」と角谷さん。
【写真説明】「偽装、値上がりなどいろいろ大変ですわ」と角谷さん=名古屋市中区大須の「大松」
(2008年7月24日更新)
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