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【栃木】

今年上半期交通事故 死者数、1958年以降最少

2008年7月19日

 今年上半期(一−六月)の交通事故死者数は六十一人で、一九五八(昭和三十三)年以降、最も少ないことが県警交通企画課のまとめで分かった。

 同課によると、六月末までの事故発生件数は五千七百九十件で、前年同時期と比べ千百二十六件減った。死者は前年より八人少なく、全国の都道府県別では二十一位だった。

 減少した理由について同課は「取り締まりの強化や高輝度標識などの整備の効果が出たほか、飲酒運転の厳罰化などで安全運転に対する意識向上もあるのでは」と分析する。人口十万人あたりの死者数は三・〇三人。全国平均一・八〇人を大きく上回り、全国ワースト六位だった。

 死亡事故の特徴として、高齢者が三十一人で半数以上を占めたほか、シートベルト未装着も目立った。車に乗車中の死者は二十三人だが、そのうち十六人が未装着。八人は装着していれば助かった可能性が高いという。

 県内市町別の死者数では宇都宮市が十四人で最多、小山市と佐野市が五人で続いた。足利市や那須塩原市など九市町では六月末まで死者がゼロという。

 昨年の死者数が百四十九人だったことから、県警は年間死者数を百四十人以下に抑えることを目標に設定。高齢者対策やシートベルト着用促進に力を入れる。 (横井武昭)

 

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