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法華狼の日記

2008-07-15

[][]加藤紘一議員情報戦

加藤紘一議員の正論 - 法華狼の日記の続き。


本題に入る前に、アニメ制作界隈で起きている情報流出事件について話そう。ある程度まで固有名詞を隠した解説と指摘として、今敏監督の文章を紹介する。

NOTEBOOK » 「評判悪い」 - KON'S TONE

今監督の批判はおおむね正しいと思うが、必ずしも素直に謝れる状況ではないとも感じる。

アニメ制作会社による似たような情報流出事件は、少し前にもあったばかり。状況の経過もほとんど同じ。異なるのは、会社の存在感が少しばかり大きいこと*1、そして仕事と関係の薄い男女関係等が書かれていることだ*2

住所や電話番号が書かれただけの名簿が流出したなら、今監督が指摘するように、事実と認めて素直に謝罪するのが最善だろう。しかし今回は、もし名簿に書かれてあることが事実と認めれば、扇情的な補足情報も信頼性があるということになりかねない。

男女関係情報が事実であれ名簿作者の憶測であれ、社員が名簿を作っていることを認めての謝罪は難しいかもしれない。素人考えでは、もし社員が名簿を作っていて、扇情的な情報が事実とすれば、一般に対しては知らぬ存ぜぬを押し通し、裏でアニメーター本人に謝罪するしかないと思う。


さて、北朝鮮に譲歩するべきという加藤議員に対し、説明がつたないという意見がある。

はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):自民・加藤紘一「拉致被害者5人は北朝鮮に戻すべきだった」

2008年07月09日 simatomoki 木から落ちたサル いや、「一時帰国」なんていう、いろいろマズった外交政策について批判したいのはわかるけど、なんて舌足らずで無警戒な発言。現時点のポジションどうこうの前に、もう魂や規範政治家じゃなくなってる

しかし、相手の顔を立てる交渉をしようという時に、意図の全てをおおやけにすることは難しい。相手に最初の譲歩をするべきではなかった、などネットで発言できないのが普通だろう。ネット情報や一般報道は全世界的に公開されているものと考えるべきだ。

本気で情報戦をする者は、間違っても「情報戦」と自ら口にしたりはしない。たとえば身代金誘拐が起こった時、電話口の犯人に聞こえる状況で「逆探知したいのでゆっくり話す」と説明したりしない。たとえ意図が相手にあからさまでも、互いに知らぬふりをするものだろう。


発言を全世界的に公開していることへの無自覚さは、毎日新聞の海外コンテンツが扇情的と批判されている騒動にも通じるところがある。

毎日新聞が扇情的と主張するサイトに、アダルト向け広告やアダルト商品リンク、時にはアダルト向けコンテンツが存在する*3 やる夫で学ぶ毎日新聞変態記事問題:ハムスター速報 2ろぐ の近くに [18禁]バーチャルセックス始まる:ハムスター速報 2ろぐ というエントリが上げられていたりするのだ。さらには防衛庁を擁護しようとして、歴史修正主義への親和性を自ら明らかにした漫画家もいる*4SNS等の閉鎖的な形態ならばまだしも、扇情的な内容を公開しながら他者の扇情性を批判しても説得力はない。

そもそも毎日新聞が扇情的な情報を探したのではなく、あくまで紹介しているだけだ。もちろん、情報を翻訳したり集積することで新たな意味が生まれることはある。しかし問題のコンテンツは、一般に公開された他媒体から引用した情報と示し、短期間で削除する形態だったので、外国人から見ても強い意味を持っていたとは考えにくい。むしろmujin氏が指摘している例*5のように、批判対象を曲解したような主張が散見される。これでは批判側の内面で肥大化した争点ということがあからさまだ。

つまるところ、発言がどのように見られるか、全く無自覚なのだ。せまい範囲で感覚を共有するばかりで、外に向いた批判になりえていない。


もう一度、加藤議員の発言に話を戻そう。

主流から脱落した政治家の放言という可能性も、全くないとはいえない。何の政治的な力がない指摘だったなら、加藤議員こそ内容が正論であっても発言すべきでなかったといえるかもしれない。

しかし、蓮池透氏も似た見解を先んじて雑誌『世界』に発表しているのだから、強攻策一辺倒だった北朝鮮外交を見直そうという大きな動きがあると考えたい。

あくまで希望的観測ではあるが、最終的に解決へ一歩前進するならば、せめてもの幸いと思う*6

*1:今回のアニメ会社は、いくつもの劇場アニメや、誰でも名前を知っているようなTVアニメを製作の一員として手がけている。

*2:前回の名簿も仕事の巧拙を評価する欄があったが、今回ほど人間的な評価には繋がらない。

*3:このような騒動の起点となった、まとめサイト一般に対して、騒動とは別個にy_arim氏がエントリを上げている。http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080709/1215607264

*4http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080624/1214352762

*5http://d.hatena.ne.jp/mujin/20080630/p1

*6:その時になってようやく、被害者を交渉材料として扱う保守的な思考を、理想主義の立場から批判できるようにもなるかもしれない。左派を自認する者からすると、保守派政治手法左派が擁護するような現状は歪すぎると感じる。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2008/07/16 08:13 エントリの本旨とはややずれますが。

毎日新聞問題についてですが、問題の根は「新聞という媒体に対するある意味で高すぎる信頼」があるのではないでしょうか。それが前提にあるからこそ、この話題に限らず、ネット上のマスコミ批判に、親に反発するだだっ子の側面が見られるのではないかと。

ご紹介があったmujinさんのエントリのコメント欄でも、「毎日新聞なんてそんな大した新聞ではない」という発言があって、客観的に見ればその通りでしょう。しかし、それよりも国民一般にとっては読朝毎の三枚金看板のステレオタイプの方がよほど強烈ではないでしょうか。であるとするならば、「実話系週刊誌を叩かずに毎日だけを叩くのはおかしい」という批判もあまり意味をなさないと思うのですが、批判側がきちんとしたメディアリテラシーを持っているがためか、新聞が実態以上の高い信頼を国民一般から得ているのではないか、という指摘を見たことがないのはやや不満を覚えるところです。

asahichunichiasahichunichi 2008/07/16 09:07 毎日新聞報道を大マスコミで取り上げたのは読売テレビだけなんですが、この放送局が今月から日テレ制作のエロコメディードラマを放送するという、エロ記事を批判したテレビ局がエロドラマを放送するというなんとも皮肉な事態になっています。
こういうことになる恐れがあるから他のマスコミは報道しなかったんですが、読売テレビはどうして気付かなかったんでしょうね。

ふんがーふんがー 2008/07/16 09:41 なるほど、ヨハネ7章53節から8章11節
罪のない者が石を投げよってとこですか。
これもまた、礼拝説教とゆー情報戦ですよね。
くわばらくわばら。

Prodigal_SonProdigal_Son 2008/07/16 13:52 BigHopeClasicさん

横レス失礼します。
おそらくそのコメントを書いたのは私だと思うのですが、読売と朝日と毎日が三枚金看板と称されるのに少々抵抗があります。それは新聞という媒体が地方によって読まれているものに差がありすぎるからです。地方に行くと毎日を読んでいる人の数がかなり減ってくると思います。それよりは日経を読んでいる人のほうが多いのではないでしょうか。そういった「差」について目を向けず、「毎日新聞=大新聞社」と考えてしまうことにある種の危険性を感じました。
そして

>新聞が実態以上の高い信頼を国民一般から得ているのではないか、という指摘を見たことがないのはやや不満を覚えるところです。

については、結局のところマスコミの報道全般に指摘できるのではないでしょうか。新聞だけではなくテレビにもいえることです。NHKについていえることではないでしょうか。そういった意味で「新聞が」と区切ることに失礼ながらあまり意味を見出せないようにも思われます。

asahichunichiasahichunichi 2008/07/16 22:32 >放蕩息子さん
毎日新聞は戦前から朝日新聞と並んで日本を代表する新聞の一つでしたから、いまだに三大紙の一つに入るのは仕方ないんじゃないかと。朝日はまだしも、読売なんかは部数と巨人だけで、論調は影響力がありませんから、毎日が部数が減っているからといって三大紙から追い出す理由がありませんし。
しかも毎日の東京本社の前身は東京日日とこれまた戦前の大新聞ですから、毎日新聞は大新聞といえるでしょう。

Prodigal_SonProdigal_Son 2008/07/16 23:41 asahichunichiさん
確かに戦前はそうなんですが、毎日新聞っていうブランドが果たして現在そこまで通用するのかなと思うんですよ。現状地方によってここまでばらばらですし…。新すをみてもわかるとおり、熾烈な争いが現在行われているのですが、少なくとも読売朝日日経は三大紙といえば俺ら的な意識だと思います。そしてそういうコンセンサスが新聞業界だけではなく、一般にまで浸透しつつあると思うんですがね。伝統と歴史はあるけれども今は落ちぶれてちゃしょうがないと思います。日経と毎日なら日経のソースを信頼する人のほうが多いんじゃないでしょうか。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2008/07/17 00:11 >Prodigal_Sonさま
レスポンスありがとうございます。

>「新聞が」と区切ることに失礼ながらあまり意味を見出せない
「新聞社が行う」世論調査では、メディア別信頼度では新聞がテレビに圧倒的な差をつけているわけです。もちろんテレビを「NHK」と「民放」に分ければ、NHKは新聞に匹敵する信頼度を獲得する可能性は高いように思いますが。
これも失礼ながら、Prodigal_Sonさまはメディアリテラシーのゆえに、国民の毎日新聞に対する期待感を低くみつもりすぎではないかと思うのです(水掛け論ご容赦)。
確かに地方によって毎日新聞のプレゼンスが低いことは存じておりますが、しかし読まれているか否かといえば、そもそもが現代社会では読売も朝日も同じように読まれてはいないわけで、まして地方ではなおさらです。にもかかわらず「全国紙」のインパクトが読売朝日に強い現状を鑑みるに、そこから毎日をのけ者にする理由は全く見いだせません(今や陳腐すぎて使う人もいませんが、架空の新聞の名前として「毎朝新聞」がテンプレート的であったことの意味はそれなりにあると思うのです)。

また、今回の毎日新聞騒動が、「本当に」女性の怒りを買っているのだとすれば、ここで日経を持ち出すのは、日経の読者層に男女の偏りがあるだろうことを考えたとき、重要な意味を持つとは思えません。

Prodigal_SonProdigal_Son 2008/07/17 00:40 >そこから毎日をのけ者にする理由は全く見いだせません

すでに部数は落ちてますし、asahichunichiさんのレスにも書きましたが、いまや日経のほうが三大紙としての意味合いがつよいと思われるのです。
個人的にちょっとわからないのはBigHopeClasicさんが今回の騒動をどう捉えているかです。多くの国民にとって、新聞や報道は日常の娯楽と大差ないレベルのものでしょう。信頼というかああそう、というぐらいのもので、そうでなければ、昨今問題となっている年金問題やワーキングプア問題でここまで国民が怒らない理由がないです。だから信頼というよりもどうでもいいとおもっているんじゃないでしょうか。
今回の騒動、私から見れば一部の人たちが一生懸命になっているとしか思えません。知らない人のほうが多いでしょうし。だからこそビラを配ったりする「啓蒙活動」に一生懸命なのでしょう。
本当に「大問題」になっている「騒動」なのかすら、私には疑問なのです。

Prodigal_SonProdigal_Son 2008/07/17 00:52 追記です。

>日経の読者層に男女の偏りがあるだろうことを考えたとき、重要な意味を持つとは思えません。

購読数でみたときには差異がないのではないでしょうか。家庭で日経を購読しているケースも多いでしょうし。とっているが読んでないということも想定できるとは思いますが、どこまで厳密に調査するのかという話にもなってくるように思います。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2008/07/17 01:13 >家庭で日経を購読しているケース
その場合、働き手である夫が通勤に持って行ってしまうような気がしますが。あれって家に残る性質の新聞ではないでしょう。テレビ欄が見やすい場所にないですし。

>新聞や報道は日常の娯楽と大差ない
そうは思いません。であればNHKの受信料支払い拒否はもっと堂々と行われるはずです。そこに建前や言い訳にすぎないといえ、NHKの不祥事を持ち出すことが説得力があると感じられること自体が、国民の新聞・報道に対する信頼感を示しているものと思います。

>年金問題やワーキングプア問題でここまで国民が怒らない理由がない
これも新聞やテレビに対する信頼が過剰に高いと思えば一応の理屈はつきます。つまり、そういうことは新聞やテレビに言ってもらうほうが、デモよりも強力だと考えるわけです。その役割は雑誌では担えないと。むろん詭弁と一蹴することも可能ですが。

>今回の騒動をどう捉えているか
「おおやけに対する無垢・潔白の過剰な国民的希求が表に出た」という話かと。フィレンツェ落書き騒動と同様に。
部数が落ちたとはいえ、全国紙毎日新聞が長い歴史で培った名声と影響力は実話系週刊誌とは比較にならず、たとえそれが実際の注目度が極めて低かった英語ページであろうとも、なお「おおやけへの潔癖」から逃れるには不十分なプレゼンスを幸か不幸か毎日新聞が持ち合わせてしまっていただけということかと。フィレンツェの件にしても、それが世界遺産でも観光名所でもなく、民家の壁であれば、非難はこうまで大きくならなかったでしょう。

hokke-ookamihokke-ookami 2008/07/17 05:48 通底していると感じたので同じエントリに入れましたが、毎日新聞の話は切り分けても良かったですね。

BigHopeClasicさんへ。
>しかし、それよりも国民一般にとっては読朝毎の三枚金看板のステレオタイプの方がよほど強烈ではないでしょうか。

騒動を起こしているのが果たして国民一般なのかと思うと、どうともいえません。少なくともネット上では、あらかじめ反日左翼新聞と見られていたからこそ扇動されているわけですし。「南京大虐殺」を持ち出した煽り文への反発を見ていると、扇情性は隠れ蓑にすぎないのではないか、と思えるところがあります。

asahichunichiさんへ。
>読売テレビはどうして気付かなかったんでしょうね。

気づいていたと思いますよ。ただ自分には矛先が向かわないだろうという計算をしているのだと思います。
もともとテレビは随分と扇情的な内容が多く流されているわけで。タブロイドをふくむ新聞記事紹介はどこの局でもやっていますしね。

ふんがーさんへ。
キリスト教のそれとは違い、本当に罪なのかというレベルから問題だったりもする話ですがね。もちろんキリスト教の逸話も、階級制度や差別と繋がってくる部分があって、一筋縄ではいきませんが。

Prodigal_Sonさんへ。
影響力の有無といったところは、どうしても水掛け論になってしまいそうですし、私も確信を持った主張はできません。
ただ、根拠のない感覚から一ついうと、毎日新聞は広い層に対してゆっくりと部数が低迷しているから、影響力の大きさを一概に判断できないのかもしれません。これが産経新聞でしたら、狭い特定層を狙い撃っていることが明白なので、どのような影響力を持っているかが語りやすいのですが。

asahichunichiasahichunichi 2008/07/17 09:52 私の考えでは部数が多いからといって、読売を三大紙に入れるのはどうかと思うんですがね。紙面や論調が朝日や毎日ほど影響力を持っているとは思えないんですがね。単にドンが影響力を持っているだけでしょう。それならまだ産経のほうが右派勢力に影響を持っているんじゃないかと。三大紙は誰が決めたんですかね。
読売テレビの件ですが、普通のテレビ局なら法華狼さんの考えで済むんですが。たかじんの番組でこれを取り上げようとしたら、三宅久之に取り上げるのをやめさせられたらしいですから、ことの重大さをわかっているかは疑問ですがね。毎日放送で問題起こして打ち切られた、たかじんの番組の同内容の番組を始めているような放送局ですからまともとは思えないんですがね。もう一つ、まともな局だったら、橋下知事の懲戒請求扇動をカットすると思うんですがね。
数年前までまともな番組をかなり制作していたのに、なんでこんなになっちゃったんだと思いますが。

hokke-ookamihokke-ookami 2008/07/18 07:37 >紙面や論調が朝日や毎日ほど影響力を持っているとは思えないんですがね。単にドンが影響力を持っているだけでしょう。

部数が多ければ充分に三大紙に入る資格があると思いますが。影響力が定量化などできない以上、部数で判断するのは一種当然でしょう。
「ドンが影響力を持っている」なら、当然影響力があるということになりますし。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2008/07/21 11:55 毎日新聞自らの総括記事が出ましたが、問題の発端を

>昨年10月、米国在住の大学勤務の日本女性から内容を批判する英文メールがデジタルメディア局に届いている。
>『正確さについて保証しない』との断り書きがあっても掲載すべきでないというもので、理由として
>▽論理的に考えれば記事はウソに違いないと思う
>▽日本文化をよく知らない人たちに誤解を与える――ことを挙げた

ということを自ら掲げたと言うことは、毎日新聞としては、自社の英語記事が「海外に相応の影響力を及ぼす」ことを認めたことになります(まあ、プライドからいって当然でしょう)。
そうなると、毎日新聞に対して「お前のところの英字サイトなど外国人への影響は極めて僅少だから閉鎖は過剰反応」という弁護は、かえって毎日新聞への「いじめ」ともなりかねないと思うのですが、それは「王様は裸」という指摘と考えればよろしいでしょうか。

hokke-ookamihokke-ookami 2008/07/22 07:05 コメント欄を見ている方に説明すると、毎日新聞自身による検証報告ページからの引用ですね。
http://www.mainichi.co.jp/20080720/0720_03.html
ただ、そのメールはあくまでそういう懸念を持った日本人がいた、という話であり、指摘に対してサイト内容を見直すことができなかったといったところが誤りだったのだろうと思います。
引用するならば、別の箇所がわかりやすいと思います。下記などが具体例に近いといえるのでは。

>女性記者は「取材先の米国人から『こんなひどい記事が掲載されているが、毎日新聞と関係あるのか』と聞かれたことがある。毎日新聞の信頼性という点から非常に深刻にとらえていた」と明かす。

ただ、これも実際に記事の内容を信用したものではありませんね。どちらかといえば俗悪さを問題視されているようなニュアンスを感じます。
具体的にWAIWAI記事を信用したという外国人は、まだせいぜい噂レベルであり、確認できていないというのが現状だと思います。

BigHopeClasicBigHopeClasic 2008/07/22 08:32 >ほっけさま

問題としてより本質的なのは、「俺の記事は日本を動かし世界に日本を代表するものだ」という自負を示しているにも関わらず、それを無視・あるいは否定するのはどうなのだろう、ということにあると思うのですが。
事実として信用した外国人がいる可能性は低いでしょうし、GIGAZINEのまとめ記事
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080721_mdn_mainichi_jp/
(非常に優秀な内容だと思います)
がイギリスのソーシャルブックマークを冒頭で紹介しているように、そう思うのが普通でしょう。
しかし、そのことと、毎日新聞が「毎日新聞様は大毎日新聞であるがゆえにその記事は影響力を持つから」と考えることを止めるのは、パターナリスティックなお節介にも思えます。

hokke-ookamihokke-ookami 2008/07/22 13:02 そうですね……私は、毎日新聞が強い影響力を持っているかは、やはり判断できません。
あえていうなら、毎日新聞が強い影響力を発揮したいなら、その場限りの扇情的な引用要約記事でアクセス数を稼ぐより、難しい道であっても手間暇をかけて取材した内容で評価を高めるべきだった、と思いはします。
つまり現在影響力があるかどうかではなく、影響力がある媒体を目指すならば、という視点で見ています。これはこれでパターナリスティックかもしれませんが。

ただ、個人的に毎日新聞の良い記事といえば上高森遺跡捏造やらペリー白旗書簡問題といったところが思い浮かぶので、お笑い扱いのWaiWaiコラムよりも「反日的」ととらえられかねないな(苦笑)とも思います。
報道とは、基本的に様々な出来事への批判が求められるものですから、実際は毎日新聞が真面目に仕事をするほど「反日」というレッテルが貼られることでしょうし、現在「反日」と呼ばれる実際の理由も毎日の真面目な記事がほとんどの理由だと思っています。

ゲスト


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