トヨタ自動車が下方修正する方針を固めていた2008年のグループ全体の世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)の計画について、修正幅を35万台程度で調整していることが22日分かった。この結果、当初計画の985万台から950万台程度に修正する見通し。
トヨタ幹部が同日夜、明らかにした。新計画は来週にも発表する。
ガソリン価格の高騰や世界的な景気減速の影響で、最大の市場である米国での落ち込みが想定以上となったほか、日本国内、欧州でも振るわないためで、新興国で販売を伸ばしてもカバーできなくなった。トヨタの急成長も減速を余儀なくされた形となる。
トヨタは米国市場で6月の新車販売台数が前年同月比21・4%の大幅減。今年上半期(1-6月)も前年同期比6・8%減となった。燃費の悪い大型車の販売が苦戦しており、8月からはピックアップトラックを生産するインディアナ工場など3工場で約3カ月間生産を休止することも決めた。これらのため、米国での販売計画は大幅に下方修正される見通し。