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60床一時閉鎖で効率化 |
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蒲郡市民病院(蒲郡市平田町)は23日から、病床利用率を高めて経営の効率化を図るため、60床を一時閉鎖(休床)している。
閉鎖したのは、これまで内科と整形外科の入院患者が利用していた4階東病棟の全室。同じ階の西側半分はもともと未利用だったため、4階全体が閉鎖状態となった。
閉鎖の理由は、医師不足で患者を受け入れることができず、診療を制限したため。休床直前の利用率は65%まで落ち込んでいた。
病棟全体の閉鎖で医師や検査技師、看護師などの配置やローテーションの効率化が図れ、年間の経費節減は1億円以上を見込む。
研修医制度の変更による医師不足は全国の公立病院に及び、同市民病院も昨年、神経内科と消化器内科を休診。産婦人科も診療を制限せざるを得ない状況に追い込まれている。
同市民病院は97年、最新鋭の医療機器を備えた、8階建ての地域中核病院として田園風景が広がる市東北部の郊外に開院。地元の開業医と連携する開放型病床40床を備えるなど先進的な取り組みが注目されたこともあったが、その開業医で組織する医師会とは、皮肉にも委託費をめぐって裁判沙汰(ざた)となっている。
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