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大雨の後に豪雨注意報を出す韓国気象庁

雨は降らないと予報した先週土曜に大雨

気象庁に抗議の雨…「いっそのこと生中継したら」

 気象庁が出した先週末(12日)の予報が外れ、同庁のホームページに抗議のコメントが殺到している。「雨は降らないという予報を信じて約束をしたのに、結局取り消した」「外れてばかりいる気象予報の代わりに、いっそのこと天気の生中継をしろ」などと批判の声が多数寄せられた。

 気象庁は、今月11日午後11時の予報で、「12日には西海岸の一部地域を中心に雨が降り、他の地域は雨が降らず、蒸し暑い天気になるだろう」と発表した。しかし予報から4時間後の12日午前3時頃から、ソウル地域では雨が降り始めた。結局、この日は慶尚南道の一部地域を除いた全国で雨が降り、ソウルで降水量50.5ミリを記録したのをはじめ、鉄原で48ミリ、大田で20ミリ、光州で23ミリ、栄州で18ミリを記録した。

 すると気象庁は、12日午前5時、「全国的に曇りの天気となり、降水量20ミリほどの雨が1、2度降るだろう」と予報を変更した。しかしソウルの場合、午前3時頃から午前8時までの間に5ミリの雨が降った後、午後3時過ぎから日付が変わるまでの間に再度45ミリ以上の雨が降った。予報を変更した後は降水量すらも外れた、というわけだ。

 気象庁は「韓半島(朝鮮半島)を覆っていた北太平洋高気圧の勢力が急に弱まり、梅雨前線が韓国に掛かった。こうした変化が予報に反映されなかった」と説明した。

 また13日に発表された豪雨注意報は遅きに失した。13日午前2時5分、気象庁は京畿道加平郡・河南市・広州市に豪雨注意報を発令。「前日午後2時以降、これらの地域に40-70ミリの雨が降っており、今後さらに5-20ミリ程度の雨が降ることが予想されるため、豪雨注意報を発令する」というものだった。

 しかし豪雨注意報は、12時間の降水量が合計80ミリに達すると予想される場合に発表するものだ。このため、これらの地域で既に最大70ミリの雨が降ったことを確認してから豪雨注意報を後出しする、という結果になった。このような手遅れの豪雨注意報が出た後、注意報が解除された午前7時までの間に降った雨の量は、河南市で1.5ミリ、加平郡で19.5ミリ、広州市で8.5-69.5ミリだった。

イ・ヨンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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