2008年7月22日

代打成績は、ここまで１６打席ノーヒットだったそうです。
それを聞いたときは、思わず「すみませんでした・・・」と謝ってしまいました。
でも、今日やっと今シーズン「代打」初ヒットが出ました。
９回表、リードされていた試合を同点にした、２点タイムリー２ベースです。
あまりニュースにならないので、自分で書いているあたりが悲しいですね。

それにしても、ベンチに戻ったときの祝福はすごかった。
しかも、なんだかみんな「見守る父親」のように、うなずきながら微笑んでいるのです。
その後レフトの守備に入ったら、ブルペンにいた投手とスタッフが全員出てきて、
帽子を取ってお辞儀してくれました。

こんなに喜ばれるということは。
これまでどれだけ迷惑をかけてきたかということ。

チームは今日で首位奪回。僕は個人的な借金を、やっとほんの
一部だけ返済させてもらえた気分でした。

ニューヨーク州マンハッタンにて　田口壮　

2008年7月21日

オフのためお休み

ニューヨーク州マンハッタンにて　田口壮　

2008年7月20日

勤務中のおまわりさんと談笑する、という機会はなかなかありません。
とりわけ日本では、世間の目がおまわりさんの笑顔や
リラックスした雰囲気を許さないようなところがあります。
一方で、事件事故ではなく、日々の暮らしの中で触れ合う
アメリカのおまわりさんは「カジュアル」。ドーナツ屋さんや
コーヒーショップで前や後ろに並んでいたり、
これはおそらく勤務外でしょうが、パトカーに自分の子供を乗せて
いたり、
ポケットにいっぱいの保安官バッジを、子供たちに配っていたりします。

球場にはたいてい、同じ顔ぶれのおまわりさんが詰めています。
自然と顔見知りになり、世間話に花が咲きます。今日は
フィラデルフィア出身だというおまわりさんが、屋内バッティング
ケージに、
「うちの子供と話してやってよ！」と、携帯電話を持ってきました。

ところで、世間話の折に、「ビデオカメラ付きペイントガン」
という新兵器？を見せていただきました。逃走する犯人に向かって
蛍光塗料を撃ち付けるものです。
ビデオが射撃の瞬間を記録するようになっており、
「悪いことはできない」のだとか。「マイ銃」を持つほかの選手たちの
興味は「何口径？」などと、おまわりさんの本格的な銃に向きましたが、
銃の話題にまったくついていけない僕は、フロリダからNYに移動して
きた今も、
「ペイントガンでする悪いことって、なんやねん？」と考え続けて
います。

ニューヨーク州マンハッタン.にて　田口壮　

田口選手宛のファンレターはこちらまで　letter@taguchiso.com