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大阪・鹿児島結ぶ新幹線 新車両は和のイメージ

2008年7月23日

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写真シートは濃い菜種色だ写真指定席車は2・2列でゆったり写真指定席車のデッキ部写真自由席は従来の新幹線と同じ2・3列写真グリーン車は落ち着いた色記者会見で展示されたモックアップ

 2011年春から予定されている山陽・九州新幹線の新大阪−鹿児島中央間の相互直通運転に向け、JR西日本と九州が共同開発している新型車両の内装が23日、発表された。JR九州の在来線特急「かもめ」などを意識してか、デッキや荷物棚、ひじかけなどに木材を多用したのが特徴だ。日本的な美しさ、りりしさをテーマにした外観同様、和のイメージを前面に打ち出している。

 新型車両は昨年7月に登場したN700系をベースにした8両編成。1〜3号車が自由席、4〜8号車が指定席。うち6号車の約半分、24席がグリーン席。現行のN700系同様、全席禁煙とし、喫煙ルームを3号車と7号車に設置する。

 グリーン席のデッキや荷物棚、通路との仕切扉には、深い茶色の「古代桜調」の木材を使って重厚感を出すほか、唐草模様のじゅうたんを敷いて高級感を演出する。パソコンが置けるA4サイズのテーブルや、ひじかけにも木材を使用している。新大阪−鹿児島中央間は約4時間の長旅になるため、シートにはフットレストや枕を設置して、少しでもくつろげるよう配慮した。

 指定席はJR西の「ひかりレールスター」同様、2列・2列の座席配置で、落ち着きながらも明るい雰囲気を追求した。自由席の座席は2列・3列。2列側は桜模様の茜色、3列側は市松模様の縹(はなだ)色として赤と青を対比させる造りにした。

 新型車両はJR西日本が19編成、JR九州が10編成を配備する。10月末には量産先行車の第1編成が完成し、山陽新幹線で試験運行に入る予定だ。

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