楽じゃないソウル暮らし
外国人の初期定着費用は世界第2位
海外に移住する場合、外国人がソウルに住む初期費用は世界で2番目に多くかかることが分かった。また、外国人がソウルに出張する費用は世界第10位で、オーストラリアのシドニーよりも高いことが分かった。
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は22日、「2008年世界主要都市の生活環境」調査報告書を発表した。これによると、4人家族が海外で生活をする際に必要な初期定着費用は、ソウルで13万8118万ドル(約1480万円)に達するとの調査結果が出た。
この額は、フランス・パリの14万8341ドル(約1590万円)に続く世界第2位の水準で、米ワシントンや東京の2倍以上だ。初期定着費用とは、住宅使用料、子供の教育費、医療保険料、自動車購入費、電話・インターネット開通費用など、外国に住み始めるときにかかる費用を指す。
KOTRAはこれについて「教育・医療・通信費などが比較的安いソウルで初期定着費用がかかるのは、住宅賃貸の保証金が非常に高いという韓国の特殊な事情が原因」と説明している。ソウルに住む4人世帯家族の家賃は1カ月1463ドル(約15万7000円)で、5856‐6120ドル(約62万8000‐65万7000円)というパリ・ニューヨーク・ロンドンよりもずっと安い。だが、KOTRAによると、家を借りる際の保証金は家賃の約60倍で、パリ・ニューヨーク・ロンドンの1.5~4倍よりはるかに高い。
3泊4日間のホテル代・飲食費・交通費(タクシー)・通信費といった海外出張費はソウルが923ドル(約9万9000円)で、シドニーの875ドル(約9万4000円)よりも高かった。なお、出張費が最も多くかかるのはタクシー代や飲食費が高いロンドンの2070ドル(約22万2000円)で、2位はアラブ首長国連邦のドバイの2002ドル(約21万5000円)だった。
また、ソウルで売られている食料品の価格では、オレンジとバナナがそれぞれ1キロ当たり4.16ドル(約446円)で世界第3位・第4位だった。小麦粉も1キロ当たり4.18ドル(約448円)で、キューバのハバナ、ドバイに続く3位だった。工業製品では、ソウル地域のティッシュペーパーと洗濯用洗剤の価格が世界第2位、歯磨き粉と男性用靴の価格も世界第5位だった。
金泳鎮(キム・ヨンジン)記者
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