Print this Post Article Lists Back

LG電子、プラズマテレビ事業に黄信号

主力の32型が存廃の危機=米市場調査会社

 LG電子のプラズマパネル事業での主力製品である32型プラズマパネルの販売台数が、ここ4年で3分の1にまで減少し、事業の継続そのものが危機的状況になると予想されている。液晶テレビの価格低下でプラズマテレビの競争力が失われていることから、40型以下の中型テレビ市場から駆逐されそうな状況にあるからだ。

 米国の市場調査会社ディスプレイサーチ社は23日、32型プラズマテレビ市場が今年の183万台規模から2012年には55万台規模にまで急激に縮小する、という将来予想を発表した。その結果として市場関係者は、LG電子のプラズマ事業が直接の影響を受けると予想しているのだ。

 32型プラズマテレビに使用されるパネルは世界で唯一、LG電子だけが生産している。これは同社が生産しているプラズマパネル全体の43%(53万7600枚)以上を占める主力製品でもある。

 ディスプレイサーチ社の予想では、2012年には液晶テレビの市場が1億7890万台、プラズマテレビが1770万台の規模になるという。つまり今後4年で、プラズマテレビの市場が液晶テレビ市場の10分の1にまで縮小するということだ。CJ投資証券のキム・イクサン研究員は「プラズマテレビの競争力は明らかに低下しており、撤退の時期を誤れば提携や売却による事業の清算も難しくなるだろう」と語る。

 この問題についてLG電子は「32型プラズマパネルは本来、一時的な販売を想定した“スキマ商品”だ。今後は大型のパネル生産へと切り換えて競争力を取り戻したい」「32型プラズマパネルもパナソニックなどが今後の生産計画を発表しており、ディスプレイサーチ社の予想よりは長く販売が持続するはずだ」などとコメントした。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
このページのトップに戻る