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大豆高騰なのに納豆安いのなぜ?(2/2ページ)

2008年7月24日1時55分

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 需要はどうか。市場調査会社インテージのデータから推計すると、市場規模は01年に前年比9%増、02年も8%増で1562億円に膨らんだ。健康効果が話題にされ、納豆になじみの薄い西日本でも売れ行きが伸びたとみられる。

 しかし、04年からは減少傾向で、07年は1387億円。07年1月に関西テレビの「発掘!あるある大事典2」がダイエット効果を紹介し、一時は店頭から消えるほど売れたが、データ捏造(ねつぞう)が発覚。市場に冷や水を浴びせた。

 豆腐と違って納豆は遠距離でも配送しやすく、商品に大きな差がなければ、流通側は簡単に安いものに乗りかえる。割安なプライベートブランドも値下がり圧力になる。

 タカノは非上場で決算を公表していないが、08年3月期は減益で、何とか当期黒字を確保した模様だ。5位の旭松食品(大証2部上場)は08年3月期に上場以来初の営業赤字に陥った。

 さすがに、値上げの動きも出始めた。旭松は9月から5〜10%程度、東北地盤の太子食品工業も5〜7%値上げする。ただ「安売りの中での値上げは逆効果になりかねない」(下位メーカー社長)。価格形成に影響力の大きいタカノとミツカンの動きを、業界は注視している。(吉原宏樹)

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