神戸大病院に「こどもセンター」新生児用病室など新設　

子どもたちがリラックスできるよう工夫された治療室＝神戸市中央区楠町７

　神戸大付属病院（神戸市中央区）に今春オープンした、高度の医療機能を備えた小児科専門の「こどもセンター」が二十三日、報道関係者に公開された。入院生活の不安を和らげるため、緑を基調に壁や天井には動植物の絵が施され、明るく楽しい空間が広がっている。

　小児科が入る四階南病棟はこれまで他の診療科と共用していたほか、感染症や新生児の治療に十分対応できる病室がなかった。病気と闘う子どもが快適な環境で過ごせるよう、昨年十月から半年をかけて改修。テスト期間を経て六月から本格稼働した。

　病床数は四十四。新生児用病室（ＧＣＵ）と無菌室（クリーンルーム）を新たに設け、感染個室も増やした。設計とデザインは同大工学部の重村力教授らが担当。ガラス張りの開放的なつくりで看護師の姿が見えやすく、子どもたちに安心感を与えている。

　小児科長の松尾雅文教授は「医師にとっても働きがいがある施設。小児医療の再生に貢献できれば」と話している。（今泉欣也）

(7/23 20:47)