早期米の産地で知られる串間市で、２３日、県内のトップを切って、新米の初出荷がありました。出荷作業が行われたのは、串間市のＪＡはまゆう仲町選果場で、２３日朝早くから、地元の農家が、袋詰めされた「あきたこまち」を、トラックで持ち込んでいました。新米は、ＪＡの職員らによって、袋から皿に抜き出され、水分が適当に含まれているか、また、未熟なコメが混ざっていないかなどが、入念にチェックされました。ＪＡによりますと、今年の新米は、台風や病害虫の被害もなく、２３日出荷された３２トンのうち、最高に当たる一等米が８０パーセント以上と、品質、収量ともに上々だと言うことです。去年の早期米は、台風の被害を受けたため、品質が過去最悪となったことからコメ農家は、今年の出来に、安堵の表情を浮かべていました。（生産農家）「去年は（台風で）大きく減収した。今年はそれをカバーできる売り上げになる。品質的にも大きく期待している」この後、選果場では、早期米の出発式が行われ、鏡割りなどをして、初出荷を祝いました。そして出席者が拍手で見送る中、トラックに積まれたみやざき米の第１便が、関東方面に出発しました。（ＪＡはまゆう・蔵冨英志組合長）「去年は過去に例を見ない被害を受けた。宮崎県の安全安心な味と、最高のものを（消費者に）多く届けたい」ＪＡはまゆうでは、お盆前の来月上旬までに去年より１４００トン多い、約５０００トンの出荷を見込んでいます。新米が、県内で販売されるのは、７月２７日頃だということです。
「中国木材」の日向進出問題です。県内の３つの林業団体は、２３日宮崎市で会合を開き、「中国木材」に提示する進出の条件、１２項目を決めました。この問題は、広島県に本社のある製材加工会社「中国木材」が、日向市細島に工場の建設を計画しているもので、木材の価格などに影響が出るとして、県内の林業関係者の間で賛否が分かれています。しかし、木材を取り巻く情勢が厳しいことから、県内の３つの林業団体は、中国木材との共存共栄を模索していて、２３日、中国木材に提示する進出条件、１２項目を決めました。条件は、木材の取引価格と製材の生産量などを話し合う協議会を設立することや、工場に木材集荷場を設置することなどが、盛り込まれています。（県木材協同組合連合会・横田欽一郎会長）「県木連としては反対なのだが、もうここにきては認めていかないといけない状況にある。お互いが一歩、二歩、三歩、できれば五歩ずつ下がれるような状況にもっていって、そしてその覚書を作っていきたい」進出の条件は、８月、中国木材に提示されることになっています。
燃料や飼料の高騰で深刻な影響を受けている県内の農家に対し、ＪＡ宮崎経済連は、約１５億円の緊急支援に乗り出すことを決めました。燃料高騰に対する支援策は、今回が初めてだと言うことです。原油高騰の影響を受け、ハウスの暖房などに使うＡ重油の価格は、現在、１リットルあたり１２１円前後と、５年前の約３倍に高騰しています。このため、ＪＡ宮崎経済連は、県内１３のＪＡに加盟する農家に対し、約１５億円の緊急支援に乗り出すことを決めました。緊急対策は、燃料や飼料高騰に対する取り組みとして、コスト低減や、生産性の向上をめざしている農家への支援や、経営安定策などが盛り込まれる予定です。これまで、ＪＡ宮崎経済連では、自然災害への支援策は行ったことがあるものの、燃料高騰に対する支援策は、今回が初めてで、対策費も、過去最高だと言うことです。
シーガイアの昨年度の決算は、２年連続で営業黒字を達成しました。しかし、閉鎖したオーシャンドームの資産価値がなくなったことから、最終損益は、７年連続の赤字となっています。シーガイアの昨年度の決算によりますと、売上高に当たる営業収益は、東国原知事のＰＲ効果などで宿泊とゴルフ客が伸びたため、１４１億４１００万円と、ほぼ前年並みとなりました。さらに、経営改善に取り組んだ結果、営業利益は、３億５００万円と、２年連続の黒字となりました。しかし、オーシャンドームの閉鎖で、資産価値が無くなった分を、特別損失に計上したため、最終的な純損益は、６億４８００万円の赤字となりました。赤字は、外資系企業に経営を引き継がれた後、７年連続となります。シーガイアの山田哲社長は、「個人消費の回復の遅れはあるものの、業績は好調に推移した。オーシャンドームの活用方法は確定していないが、専門家などの意見を参考に慎重に検討したい」とコメントしています。
県の目指す具体的な目標を定めた、新みやざき創造戦略の進ちょく状況などを評価する、外部委員会が、２３日、宮崎市で開かれました。新みやざき創造戦略は、東国原知事のマニフェストの実現に向けて、県が作成したもので、おもてなし日本一の観光推進や、医療体制の充実など、１６の基本的戦略が盛り込まれています。２３日開かれた、第１回の評価委員会には、大学教授やＮＰＯの代表など、９人の委員が出席し、それぞれの戦略ごとに、昨年度の実績や、数値目標の達成状況などを協議しました。委員会では、１６の戦略について、８月までに、評価と政策提言をまとめ、県に提出することにしています。委員会の評価と提言は、県のホームページで公表されるほか、県では、来年度の予算編成にも、反映させたいとしています。県が、政策評価に、外部の意見を取り入れるのは、今回が初めてだということです
日向市出身で、北京オリンピック・野球日本代表に選ばれた、青木宣親選手の出場を記念して、２３日、母校の日向高校に懸垂幕が掲げられました。２３日は、青木選手の母校、日向高校の校舎の一角に、北京オリンピック出場を祝う、約７メートルの懸垂幕が掲げられました。また、青木選手本人が、オリンピックでの活躍を誓うメッセージも披露され、母校の後輩たちは、先輩の勇姿を心待ちにしていました。オリンピック開幕まであと１６日！日向市では、青木選手をはじめ、野球日本代表チームへの応援ムードが高まってきています。星野監督率いる野球日本代表は、８月１３日に、強豪・キューバとの初戦を迎えます。
ＳＮＡ、スカイネットアジア航空の機体に異常が見つかった影響で、２３日も、宮崎ー羽田線の４便が欠航となっています。ＳＮＡによりますと、７月１９日、羽田発宮崎行きの航空機で、衝突防止警報装置が正常に作動しないと、操縦席に表示されました。これを受け、部品の交換などが行われましたが、現在も復旧しておらず、２３日発着予定の、宮崎ー羽田線、上下４便が欠航となりました。ＳＮＡでは、乗客に、他の航空会社に乗り換えてもらうなどの対応を取っています。ＳＮＡでは、７月１日から２４日までに、運航予定の８６４便のうち７１便が欠航、または欠航予定となっていて、６千４１人に影響が出ているということです。
都城市の臨時議会が２３日開かれ、旧・健康増進施設の売却に関する議案が、賛成多数で可決されました。これにより、施設の売却が正式に決まりました。都城市は、平成１１年に総事業費２６億円余りをかけて、市内吉之元町に健康増進施設をオープンしましたが、その後、赤字経営が続くなどして、去年８月末から営業を休止していました。このため、市では売却先を募集、７月７日に行われた入札で、老人ホームなどを経営する宮崎市のエリシオン宮崎が、４千６６０万円で落札しました。２３日の臨時市議会では、まず、長峯誠市長が施設売却の議案について提案理由を説明、一部の議員からは、「売却額が低いのではないか。」といった反対意見が出されましたが、採決の結果、賛成多数で可決され、施設の売却が正式に決まりました。エリシオン宮崎では、売却した施設を、住宅型の介護付き有料老人ホームとして、来年春から活用する方針だということです。
芸術院の会員として日本画壇をリードした、吉井淳二の作品展が、宮崎市で開かれています。この作品展は、宮日総合美術展の開催６０回を記念して開かれているもので、会場の宮崎山形屋Ｙ・ＹＰＡＲＫ１階には、中学時代のスケッチをはじめ、吉井淳二が生涯をかけて描いた作品、２９点が展示されています。鹿児島県出身で、４年前に１００歳で他界した吉井淳二は、庶民の生活を写実的に描き続け、県内でも、後進の指導にあたりました。吉井淳二の作品展は、宮崎山形屋Ｙ・ＹＰＡＲＫで、７月２９日まで開かれています。
小学生の女子ソフトボール全国大会に出場する、延岡市のチームが、２３日市役所を訪れ、首藤市長に大会での健闘を誓いました。延岡市役所を訪れたのは、６月、宮崎市で開かれた県予選で優勝し、全国大会への切符を手にした、延岡市の小学生女子ソフトボールクラブ「延岡マリーンズ」のメンバー、２０人です。２３日は、メンバーが全国大会への出場を報告、延岡市の首藤市長が、「初戦突破を目指して頑張ってください」と激励しました。（延岡マリーンズ主将・工藤由貴さん）「今まで練習した成果を発揮して、みんなでまずは１勝したい」延岡マリーンズは、８月２日から東京で開かれる全国大会に出場し、初戦で、広島県の代表チームと対戦します。