2008年7月23日 23時53分更新
岡山市立市民病院が、集中治療室で治療を受けた患者と元患者の名前や病名などおよそ2000人分の個人情報が入ったUSBメモリーというコンピューターの記憶装置を紛失していたことがわかりました。
岡山市立市民病院によりますと、紛失しているのがわかったのは平成15年から今月までに集中治療室で治療を受けた患者や元患者の名前や年齢、それに病名など、およそ2000人分の個人情報が入った「USBメモリー」です。
病院の説明によりますと、今月15日の夕方、集中治療室で医師が治療の記録をパソコンに入力しようとした際、パソコンに差し込んであったUSBメモリーがなくなっているのに気づいたということです。
USBメモリーはこの日の朝、治療記録の入力に使ったということで、病院ではその後夕方までに集中治療室に出入りした医師と看護師あわせて25人から聞き取り調査を行いましたが、いずれも「心当たりはない」と話しているということです。
このため病院は、22日警察に遺失届けを出すとともに、およそ2000人の患者と元患者に文書で謝罪することにしています。
岡山市立市民病院の松本健五院長は、記者会見で、「ご迷惑をかけて申し訳ない。今後は、USBメモリーによる情報の管理を禁止するなど再発防止に努めたい」と述べました。