2008年7月23日 23時53分更新
岡山市の恐竜の研究グループが、モンゴルで行った発掘調査で、ティラノサウルスの仲間・タルボサウルスの子どもの化石をほぼ完全な形で発見し世界的に非常に貴重な発見として注目を集めています。
化石を発見したのは、15年前からモンゴルのゴビ砂漠で恐竜の発掘調査を行っている岡山市の民間企業の研究グループです。
調査の結果ティラノサウルスの仲間で中央アジアに生息した7000万年前の「タルボサウルス」の子どもの化石がほぼ完全な形で発見されました。
発見された化石は体長がおよそ2メートルで、5歳ぐらいの子どもの恐竜と見られるということですが、研究グループでは骨格の状況から子どもの頃には敏しょうに行動して他の動物を食べていた様子が伺えるとしています。
子どもの恐竜の骨は小さくてもろいために化石として残りにくく、ティラノサウルスの仲間の子どもの骨がこのような形で見つかるのは世界的に見ても極めて珍しいということです。
今回の発見について、国立科学博物館の真鍋真・研究主幹は「テ
ィラノサウルスがなぜあれほど大きく進化したのかについては、子どもから大人への成長の過程に秘密が隠されていると考えられていて、子どもの恐竜の研究は非常に重要だ」として、今回の発見の重要性を強調していました。