毎日新聞低俗記事事件関連メモ その1 2008年7月24日改訂版
・英文毎日歴代編集長のうち、現職部長以外に二氏を特定
・ライアン・コネル氏が05年3月の記者腕章貸与事件で処分を受けていた可能性大
毎日新聞は7月20日に発表した英文毎日に関する記事で英文毎日の歴代編集部長に
言及したが、高橋弘司氏(06年4月〜)以外の名前は伏せていた。
しかし、毎日新聞の過去記事等から高橋氏以外の二氏が特定できた。
現職から三代前までの歴代編集部長は以下の通り。特定の経緯はメモ その2参照。
?〜02年9月か10月 不明(故人)
02年10月〜05年3月 田嶌徳弘(のちに生活家庭部)
05年4月〜06年3月 村田昭夫(現・毎日企画サービス代表取締役社長)
06年4月〜 高橋弘司(現在役職停止中)
英文毎日は低俗記事が大きく問題になる前にも別の事件を起こしている。
毎日部長が記者腕章貸与 元チェス王者代理人に
毎日新聞社(東京都千代田区)は31日、同社英文毎日編集部長が成田空港で
取材用の記者腕章を他人に貸したとして、懲戒休職2週間の処分にした。また
空港内の立ち入り制限区域に入ったとして同部特別嘱託記者をけん責。2人の
上司の総合メディア事業局次長兼英文毎日本部長もけん責とした。 毎日新聞社
によると、3月24日、元チェス世界王者、ボビー・フィッシャー氏が成田空港から
出国する際、編集部長は取材腕章をフィッシャー氏の代理人に貸した。編集部長は
「代理人も空港内での行動は制限されるため、便宜を図り、後で取材しようと思った」
と話しているという。 特別嘱託記者はフィッシャー氏にインタビューしながら入っては
ならない出国審査場に入った。
2005/03/31 02:47 【共同通信】
記者腕章を他人に貸与して懲戒休職2週間の処分を受けた編集部長は田嶌徳弘氏。
なお、けん責処分を受けた総合メディア事業局次長兼英文毎日本部長は村田昭夫氏で、
田嶌氏編集部長退任後、翌4月から本部長と編集部長を兼務したものと思われる
(メモ その2参照)。
田嶌氏は事件の前、3月11日の毎日新聞署名記事でフィッシャー氏との会見記を書いている。
東京の上野駅からJR常磐線で1時間ほどの茨城県牛久市に、入管法違反で強制退去を
命じられた外国人を収容する東日本入国管理センターがある。チェスの元世界王者の米国人、
ボビー・フィッシャーさんはこの施設の中で3月9日、62回目の誕生日を迎えた。
その日午後4時45分、私はフィッシャーさんに会った。収容後会見した世界で唯一の
ジャーナリストということになる。
(毎日新聞 2005年3月11日 「記者の目」)
自らを「収容後会見した世界で唯一のジャーナリスト」と語る田嶌氏だが、この後の記者
腕章貸与事件から察するに、そのような「便宜」をエサに会見をとりつけたとしか思えない。
そして、空港内の立ち入り制限区域に入って譴責処分を受けたという特別嘱託記者だが、
これはあのライアン・コネル氏である可能性が高い。
というのも、田嶌・フィッシャー会見記に先立つ05年3月5日にフィッシャー氏に関する詳細な記事が
毎日新聞に掲載されているのだが、これを田嶌氏と連名で書いているのがコネル氏だから。
チェス元世界王者 脱税容疑、米国に収監の可能性も
チェスの元世界王者、ボビー・フィッシャー氏(61)が脱税容疑で米裁判所の大陪審の
審判を受けることが5日、毎日新聞の調べでわかった。フィッシャー氏は現在、入管法
違反容疑(不法入国)で東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容され、
フィッシャー氏の旅券を発行したアイスランドへの出国を希望しているが、起訴されれば
日米間の犯罪人引き渡し条約により、米国で収監される可能性が出てきた。
(引用略)
フィッシャー氏の代理人の鈴木雅子弁護士は「第三国が受け入れを表明し、本人も
希望しているのに許可しないのは過去に例がなく、極めて異常だ」と法務省の対応を
批判している。【ライアン・コネル、田嶌徳弘】
(毎日新聞 2005年3月5日)
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