2008.07.24 Thursday
DREAM.5(後編)
大会前夜。
ノンアルコールで焼鳥という拷問に打ちのめされてホテルへ戻る。
この期に及んで私はオープニングの制作をしている。
追加された写真を見て思う。
「一気にFEG臭がきつくなったな。」
今回我々には入場映像の他にもう一つ重要な仕事があった。
それはグランプリ決勝前に流すダイジェストビデオだ。
これまでのPRIDE時代から決勝はいつも当日の試合をそのままPCに取り込み編集してきた。
だが今回はY氏の提案により、何故か、それぞれのイメージ映像を用意しておいて、勝った選手2人の映像を出そう。ということになった。
事前の作業はコマデンさんにも泣きついて、ようやく全てを終わらせて会場入り。
リハーサル前の仕込みが終わったころ、佐藤大輔さんが現れた。
ちょっと前にイラストの処理やオープニングについて相談を受けていたので気になっていた。
話を聞いたが、めちゃめちゃカッコいいという。
あのイラストをどう料理したのか見るのが楽しみだ。
ほどなくしてリハーサル。
オープニングが流れ、腹を抱えて笑う。
改めて思う。佐藤大輔は天才、いや、神だ。
彼の手に掛かれば秋山をヒールからヒーローにするのも難しくはないだろう。
そして彼から決勝用の対戦CGを受け取る。
が、何故か青木VS川尻 青木VSエディ 川尻VS宇野 宇野VSエディ の4つしかない。
ダイジェスト本編の素材も4人分・・・
「リザーブのは無いの?」
「ないっしょ・・・」
「いや、ハンセン優勝しちゃうかもよぉ・・・」
「うっかり?優勝?ガハハハハ・・・」
私は何故かこの時からハンセンが来ると思っていた。
やがて会場が観客に開放され本番が始まる。
今回のオープニングは何回見てもいい。
実に良くできていると思う。
そして第一試合。
この煽りも秀逸だった。
やはり天才だ。
数字のために戦う二人。
でもあっけなく終了。
しかし第二試合、青木VS宇野。
すごい試合だった。
体に力が入って、試合終了時には何だか変に疲れていた。
第三試合、川尻VSエディ
またすごい試合だった。
次のことを考えてない全力ファイト。
何もしていないのに私の体力はこの時尽きかけていた。
人は誰でも殴られたらフラフラするんだな。
川尻さんは残念だった。でも最高にいい試合だった。
さあさあ、決勝のカードが決まった。
選手入場でVJをやりつつ、試合中に編集をする。
休憩前あたりからバックステージが変な空気になってくる。
会場では誰かの試合が淡々と行われている。
私は見てはいないが、明らかにつまらない試合の空気が漂ってきた。
そしてインカムでは、エディがだめかもしれないという情報。
でもまだ判らない。
休憩直前、編集は終わった。
エディアルバレス vs 青木真也
立木さんのナレーションもビシッと決まっている。
編集もいい感じにまとまった。
その時、
「エディ多分だめだね。本人がやるって言い張ってるらしい。」
私「青木、エディのV、いい感じに仕上がりました。」
「ハンセンの映像はある?」
「無いですよ。いまちょうどスカパーのダイジェスト流れてますけど。撮ります?」
いいつつも録画の準備がととのった時には試合は終わっていた。
私の作った決勝対戦VTRはお蔵入りが決まった。
大会も終わってみれば変な大会でした。
ルールがおかしいのか?
どれもDREAMがまだ若いことから来る不安定さが露骨に出てしまった感じでした。
ノンアルコールで焼鳥という拷問に打ちのめされてホテルへ戻る。
この期に及んで私はオープニングの制作をしている。
追加された写真を見て思う。
「一気にFEG臭がきつくなったな。」
今回我々には入場映像の他にもう一つ重要な仕事があった。
それはグランプリ決勝前に流すダイジェストビデオだ。
これまでのPRIDE時代から決勝はいつも当日の試合をそのままPCに取り込み編集してきた。
だが今回はY氏の提案により、何故か、それぞれのイメージ映像を用意しておいて、勝った選手2人の映像を出そう。ということになった。
事前の作業はコマデンさんにも泣きついて、ようやく全てを終わらせて会場入り。
リハーサル前の仕込みが終わったころ、佐藤大輔さんが現れた。
ちょっと前にイラストの処理やオープニングについて相談を受けていたので気になっていた。
話を聞いたが、めちゃめちゃカッコいいという。
あのイラストをどう料理したのか見るのが楽しみだ。
ほどなくしてリハーサル。
オープニングが流れ、腹を抱えて笑う。
改めて思う。佐藤大輔は天才、いや、神だ。
彼の手に掛かれば秋山をヒールからヒーローにするのも難しくはないだろう。
そして彼から決勝用の対戦CGを受け取る。
が、何故か青木VS川尻 青木VSエディ 川尻VS宇野 宇野VSエディ の4つしかない。
ダイジェスト本編の素材も4人分・・・
「リザーブのは無いの?」
「ないっしょ・・・」
「いや、ハンセン優勝しちゃうかもよぉ・・・」
「うっかり?優勝?ガハハハハ・・・」
私は何故かこの時からハンセンが来ると思っていた。
やがて会場が観客に開放され本番が始まる。
今回のオープニングは何回見てもいい。
実に良くできていると思う。
そして第一試合。
この煽りも秀逸だった。
やはり天才だ。
数字のために戦う二人。
でもあっけなく終了。
しかし第二試合、青木VS宇野。
すごい試合だった。
体に力が入って、試合終了時には何だか変に疲れていた。
第三試合、川尻VSエディ
またすごい試合だった。
次のことを考えてない全力ファイト。
何もしていないのに私の体力はこの時尽きかけていた。
人は誰でも殴られたらフラフラするんだな。
川尻さんは残念だった。でも最高にいい試合だった。
さあさあ、決勝のカードが決まった。
選手入場でVJをやりつつ、試合中に編集をする。
休憩前あたりからバックステージが変な空気になってくる。
会場では誰かの試合が淡々と行われている。
私は見てはいないが、明らかにつまらない試合の空気が漂ってきた。
そしてインカムでは、エディがだめかもしれないという情報。
でもまだ判らない。
休憩直前、編集は終わった。
エディアルバレス vs 青木真也
立木さんのナレーションもビシッと決まっている。
編集もいい感じにまとまった。
その時、
「エディ多分だめだね。本人がやるって言い張ってるらしい。」
私「青木、エディのV、いい感じに仕上がりました。」
「ハンセンの映像はある?」
「無いですよ。いまちょうどスカパーのダイジェスト流れてますけど。撮ります?」
いいつつも録画の準備がととのった時には試合は終わっていた。
私の作った決勝対戦VTRはお蔵入りが決まった。
大会も終わってみれば変な大会でした。
ルールがおかしいのか?
どれもDREAMがまだ若いことから来る不安定さが露骨に出てしまった感じでした。