桐生の高校生死亡、元同級生を逮捕
群馬県桐生市で15歳の男子高校生が殴られて死亡した事件で、警察は前橋市の無職の少年を逮捕しました。2人は元同級生で、ネットの書き込みを巡ってトラブルがあったと見られています。 22日午後6時過ぎ、群馬県桐生市にある西桐生駅前の路上から、男性が倒れているとの119番通報がありました。 倒れていた男性は群馬県・私立桐生第一高校1年の星野智さん(15)。病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。 そして23日朝、前橋市に住む15歳の無職の少年が逮捕されました。少年は星野さんの元同級生でした。 「ショックです。なぜそんなことをしちゃったのか」(逮捕された少年の知人) 少年は調べに対し、容疑を認めた上で、「殺すつもりはなかった」と供述しているということです。2人の間に何があったのでしょうか。 22日夕方、星野さんは少年に西桐生駅そばの車庫に呼び出され、殴る蹴るの暴行を受けました。少年は、星野さんが動かなくなったため、「人が倒れている。救急車をお願いします」と自ら消防に通報。星野君を近くの駅前まで運び、救急車の到着を待ったといいます。 2人は、インターネット上のサイトの書き込みを巡り、トラブルになっていたということです。2人が通っていた高校の関係者は、こう話します。 「ブログに書き込んだものが、 加害者側が気に食わなかった。ギターを弾く人は好ましくないというようなことが書いてあった。(Q.特定の人に対して?)一般的に書いたものだと思っています」(桐生第一高校、高橋昇校長) 小中学校ではバスケットボールにはげんでいたという星野さん。高校によりますと、非常におとなしい生徒だったといいます。 「(きのうは)普通に行ってきますと出て、普段通りだったので こんなことになるとは思わず、信じられなかったです」(星野さんの母親) 「口数が少ない子だった。兆候があれば まだいいんですけど、突然だったので。体細いし、気が弱いですから、けんかというのは考えられない」(星野さんの父親) 一方、逮捕された少年は、先月退学し、無職となっていました。 「(少年は)生活習慣が、高速を守るとかそういうところに気持ちがいかなくて、暴行事件や暴言事件もありまして、指導してほしいと話した。自由にするということで退学を希望した」(桐生第一高校、高橋昇校長) 亡くなった星野さんが通っていた桐生第一高校は、野球の名門校として知られています。24日は群馬県大会の準決勝に出場します。(23日23:13)
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