今月十一日から開かれている全国高校野球選手権記念香川大会はいよいよ大詰め。順調にいけば二十四日に香川の代表校が決まります。今大会はシード校が初戦でコールド負けしたり、優勝候補の一角と目されたチームが早々と姿を消すなど波乱含み。大会前、高校野球の経験もある記者が展望する記事を書くのですが、なかなかその通りにはいかないようです。
珍しい展開の試合もありました。笠田高校は延長十一回まで相手をノーヒットに抑えながら、結局、十四回にサヨナラ負け。詫間高専は初回に一挙八点を奪ったものの、終盤に逆転負けを喫しました。また、今大会とは違いますが、先日の高校軟式野球大会決勝では農業経営高校が七回を終えて七点をリード。通常の試合だとコールド勝ちだったのですが、最終盤に反撃を受け涙をのみました。いずれも「これはいける!」と思って生まれた油断を突かれたように感じます。
油断は前回のこの欄でもありました。四国の水がめ・早明浦ダム(高知県)の貯水率に触れましたが、その時は、ほぼ100%と紹介し、「今夏は渇水は大丈夫」のように書いてしまいました。ところが、その後は少雨が続き、貯水率はぐんぐんダウン。今では60%台まで落ち込み、香川用水への供給量をカットする第一次取水制限入りまで目前となっています。
まだ、七月。高松地方気象台の一カ月予報によると、平年通り晴れの日が多いと予想されています。大丈夫と思った「油断」が「水断」とならないよう節水に心掛けたいものです。
(高松支社・安原勇)