長崎放送局

2008年7月23日 18時48分更新

対馬で韓国人が抗議行動


竹島問題で日本の対応に抗議する韓国人が、対馬市を訪れ、抗議の意志を示す活動をしました。

 この問題は、中学校の新しい学習指導要領の解説書に竹島に関する記述が初めて盛り込まれたことで韓国で反発が起きているものです。
 23日は対馬市役所前に20人余りの韓国人が集まり、国旗や横断幕を掲げて、「竹島は歴史的、地理的に見ても韓国の領土だ」と主張しました。
 そして、韓国の国歌を歌った後、▼竹島をめぐる日本の対応に強く抗議することや、▲ゆがんだ歴史を若者に教える行為をすぐにやめるよう求める声明書を読み上げました。
 抗議の活動はおよそ30分で終わり、市の職員や市民が遠巻きに見ていました。
 これに対して、対馬市の財部能成市長は、「国どうしの問題に自治体が巻き込まれることに困惑している。対馬と韓国は観光を通して民間ベースで友好を深めてきており、関係が悪くなるとは思っていない。国どうしで問題を解決し、未来志向の日韓関係が築かれることを期待している」と話しています。