韓国、ウォン相場支援による外貨準備の減少リスクを重要視せず

2008年 07月 23日 14:36 JST
 
記事を印刷する |

 [ソウル 23日 ロイター] 韓国の姜万洙(カン・マンス)企画財政相は23日、同国政府によるウォン相場支援に向けた努力の結果、外貨準備が危険な水準にまで減少するリスクを重要視しない姿勢を示した。

 同相は国会で、過去数週間に政府がウォン相場支援のため行ったとされるドル売り介入についてや韓国経済を支えるために外貨準備をどの程度利用するのが適切かについて言及することを避けた。

 ただ、韓国の短期対外債務を考慮すれば、外貨準備は2100億ドル相当が十分な水準との見方が大勢となっていると指摘した。同国の外貨準備は2580億ドルで世界第6位。

 同相は「適切な水準に関する一般的な法則はない。ただ、大方の意見では、流動負債に基づくと、2100億ドルが適切な水準とされる」と述べた。

 企画財政省と韓国銀行(中央銀行)は今月7日、共同声明を出し、ウォンの大幅下落を阻止するため必要ならば、外貨準備の一部を売却する方針を示した。

 ウォンは年初から6月末までに対ドルで11%下落した。

 外為市場筋は、韓国当局が過去2週間に推定70億ドル超のドル売り介入を行ったとみている。同期間にウォンは約3.5%上昇した。

 
 

編集長のおすすめ

ロイターオンライン調査

Photo
殺人罪・傷害罪の刑を重くする
ナイフなど凶器となる物の販売規制
自衛・防犯に努める
格差社会の是正・解消
その他
防ぎようがない