モスクワ(AP) 強硬な反米路線を敷く南米ベネズエラのチャベス大統領が、「米国から南米を守る同盟を結ぶ」ため、ロシアを訪問する。ロシア有力紙コメルサントは22日、チャベス大統領が20億ドル相当の戦闘機や潜水艦などの発注を希望していると伝えた。
チャベス大統領はまず、今年5月に就任したメドベージェフ大統領と会談する予定。その後、プーチン首相やロシア軍高官、実業界の首脳らと話し合う予定。
チャベス大統領はロシア報道陣に対し、ロシアとの関係強化について、「米国に脅かされているベネズエラの主権を保証するため」と述べている。
英国の調査機関によれば、ベネズエラの防衛費は26億ドル相当で、005年から07年にかけ、ロシアや中国から40億ドル相当の軍需品を購入。一方、米国は2006年に、軍需品の販売を停止している。