1面トップにおわび記事が掲載された大分合同新聞23日朝刊の記事
大分県の教員採用汚職事件に絡み、大分合同新聞社事業局の幹部社員(52)が大分市教委の部長に口利きを依頼したとされる問題で、同社は23日付朝刊の1面トップに「心からおわび」との見出しをつけた記事を掲載した。
記事では「幹部の行為は報道機関の社員としてのモラルに欠ける。事態を深刻に受け止め、読者に深くおわびする」と謝罪。「再発防止に向けて倫理教育の徹底を図り、読者の信頼を得るため、厳正な報道を進める」としている。
同社によると、幹部は08年度の小学校教員採用試験で、子が1次に合格した後の07年9月、大分市教委の部長に採用の口利きを依頼。合格発表の前夜、部長から合格の連絡を受け、同年末に5千円相当の歳暮を贈ったとされる。
大分合同新聞は22日付夕刊で、幹部の口利き関与を認める記事を掲載。同夜、役員らが謝罪会見を開いた。同社によると、同夜から23日午後5時までに、苦情などの電話やメールが170件近く寄せられたという。