示談金目的に地下鉄車内で痴漢をでっち上げたとして、虚偽告訴などの罪に問われた奈良市杉ケ町、無職、阪田真紀子被告(31)の初公判が23日、大阪地裁(樋口裕晃裁判官)であり、阪田被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、阪田被告が交際していた元甲南大学生の蒔田文幸被告(24)=同罪で公判中=から、「おれは総理大臣になる。選挙に出たいから金がいる。男は痴漢にされて何もかも失うのが怖いので、なんぼでも金を出す」と持ちかけられ、蒔田被告に嫌われることを恐れて同意したとした。今年2月7日の自首については、でっち上げた際の被害者男性の驚いた顔が忘れられなかったためとした。【北川仁士】
毎日新聞 2008年7月23日 大阪夕刊